1月16日(木)、秋田市の秋田キャッスホテルにおいて2020新春経営トップセミナーを開催しました。株式会社良品計画の前会長である松井忠三氏を講師に迎え、赤字経営に陥った企業を立て直すため、旧体質の改善を企業運営の仕組みづくりから取り組んだ経験をご講演いただき、会員組合の役職員等約140名が出席しました。
 無印良品というプライベートブランドは誕生から約10年、毎年成長し続け売上も順調に伸びていました。しかし、2000年に減収減益となると、翌年には赤字38億円を計上する企業に転落しました。この原因は様々考えられますが、その根本にあるのは組織の風潮や体制が、時代の変化に対応できておらず、経験主義や企画至上主義が根強く残っているためでありました。
 重要なことは全て現場(売り場)でおきており、その情報を迅速に収集し、検討、そして対策の実行が必要です。そのスキームをスピーディーに実行し、且つ900店舗以上ある各売り場に浸透させるためにはマニュアル化等の仕組みづくりが必要でした。
 現在は13冊2000ページあるマニュアルを随時進化させ、運営の改善に取り組んでいます。その結果、無印良品は窮境状態にあったときの8倍以上の経常利益を計上できる企業にまで成長することができました。