7. パートタイム労働者の賃金・労働時間等

(1)パートタイム労働者の主な賃金決定要素
 パートタイム労働者を雇用している199事業所について、主な賃金決定要素をみてみると、「仕事の内容」が57.3%、「同じ地域・職種でのパート賃金相場」が42.7%、「これまでの経験」が31.2%と続いている。
 業種別では、非製造業で「仕事の内容」が63.5%と高い割合を示している。(図-19)
図-19 パートタイム労働者の主な賃金決定要素
(2)パートタイム労働者の時給額
(ア)パートタイム労働者の時給額
 パートタイム労働者の時給額について、平均額をみてみると、「700円〜750円未満」が28.8%と最も多く、次いで「650円〜700円未満」が19.7%となっている。秋田県の平均が768.68円であるのに対し、全国は854.92円となっており、秋田県は全国に比べると86.24円低い結果となっている。
 また、最高額をみると、「700円〜750円未満」が21.3%と最も多く、次いで「800円〜850円未満」が18.3%となっている。秋田県の平均が830.76円であるのに対し、全国は959.81円となっており、秋田県は全国に比べると129.05円も低く、全国との格差を痛感させられる結果となっている。
 一方、最低額をみてみると、「700円〜750円未満」が31.3%と最も多く、次いで「650円〜700円未満」が26.8%となっている。秋田県の平均が724.39円であるのに対し、全国は787.06円となっている。秋田県は全国に比べると62.67円低い結果を示した。(図-20)
図-20 パートタイム労働者の時給額(平均額)
(イ)アルバイトの時給額
 アルバイトの時給額について、平均額をみると、「750円〜800円未満」が26.8%と最も多く、次いで「650円〜700円未満」及び「850円〜900円未満」がいずれも12.2%となっている。秋田県の平均が816.88円であるのに対し、全国は925.28円となっており、秋田県は全国に比べると108.4円低い結果となっている。
 また、最高額をみてみると、「800円〜850円未満」が22.0%と最も多く、次いで「1,000円〜1,050円未満」が19.5%を占めているのが特徴的である。秋田県の平均が868.90円であるのに対し、全国は1,011.76円を示し、秋田県は全国に比べると142.86円低いこととなり、パートタイム労働者の時給額よりも格差は大きい。
 一方、最低額では、「700円〜750円未満」が22.5%と最も多く、次いで「750円〜800円未満」の20.0%となっている。秋田県の平均が766.38円であるのに対し、全国は846.78円となっており、秋田県は全国に比べると80.4円低い結果となった。(図-21)
図-21 アルバイトの時給額(平均額)

(3)パートタイム労働者の昇給
 パートタイム労働者の昇給をみると、「実施していない」が79.4%を示しているのに対し、「実施している」は20.6%となっており、「実施していない」が「実施している」を大きく上回っている。
 業種別では、「実施していない」は非製造業で88.5%、製造業では70.9%を示しており、非製造業は製造業に対して、17.6ポイントの差をつけた形となっている。
 ちなみに「実施している」が一番多かった業種は、情報通信業で100.0%を示している。(図-22)
図-22 パートタイム労働者の昇給

(4)パートタイム労働者の継続勤務年数
 パートタイム労働者の継続勤務年数は、「3年以上」が56.3%、次いで「1年以上3年未満」が33.7%で続いており、この2つを合わせると90.0%を占め、その一方「半年以上1年未満」及び「半年未満」はそれぞれ5.0%と非常に少ない回答となっている。(図-23)
図-23 パートタイム労働者の継続勤続年数

(5)パートタイム労働者の週所定労働時間
 パートタイム労働者の週所定労働時間をみると、「30時間未満20時間以上の人」が51.5%と過半数を占め、次いで「30時間以上の人」が40.1%であった。これに対して、「20時間未満の人」は極端に少なく、8.4%にとどまっている。
 全国では、「30時間以上の人」が43.3%と最も多く、次いで「30時間未満20時間以上の人」が40.0%、「20時間未満の人」16.7%となっており、全国と秋田県とではだいぶ違った結果が出ている。(図-24)
図-24 パートタイム労働者の週所定労働時間


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