3. 経営状況

(1)現在の経営状況
 厳しい経営環境の中で、県内の中小企業の経営状況を見ると、「変わらない」が45.6%と最も多く、「悪い」は45.1%、「良い」は9.3%となっている。昨年の調査との比較では、「良い」が2.1ポイント減少する一方、「悪い」が1.4ポイント増加しており、昨年よりも経営状況はやや下降気味となっていることが窺える。
 ちなみに全国平均では、「良い」が11.6%、「悪い」が41.9%となっており、全国平均に比べてみてもやや景況感に厳しさが感じられる結果となっている。(図-4)
図-4 経営状況

(2)主要事業の今後の方針
 主要事業の今後の方針を見ると、「現状維持」が66.2%、次いで「強化拡大」が26.2%、「縮小」は6.0%となっている。また、業種別でみると、「強化拡大」は、「機械器具」で50.0%、「化学工業」で42.9%、「食料品製造業」で40.0%と他業種に比べて高い割合を示している。(図-5)
図-5 主要事業の今後の方針
(3)経営上のあい路
 経営上のあい路を3項目以内で選択してもらったものであるが、この結果、「販売不振・受注の減少」が55.0%と最も多く9年連続で1位となっている。しかしながら、昨年との比較では2.0ポイント下回った。次いで「同業他社との競争激化」が41.0%、「原材料・仕入品の高騰」が38.7%となっている。「同業他社との競争激化」は昨年は「原材料・仕入品の高騰」に次いで3位だったが、今年は「原材料・仕入品の高騰」を僅差ながら上回った。
 また全国の状況は、1位は変わらないが、2位は「原材料・仕入品の高騰」、3位が「同業他社との競争激化」であった。(図-6)
図-6 経営のあい路

(4)経営上の強み
 経営上の強みを3項目以内で選択してもらったものであるが、この結果、「顧客への納品・サービスの速さ」が32.6%と最も多く、次いで、「製品の品質・精度の高さ」が26.7%、「組織の機動力・柔軟性」が19.7%と続いており、この3項目の順位は昨年度と変わりはないが、「製品の品質・精度の高さ」が昨年度より、1.9ポイント高くなっているのに対して、「組織の機動力・柔軟性」は逆に3.9ポイント低くなっている。
 全国の順位もほぼ同様であるが、「組織の機動力・柔軟性」の数値が高くなっている。(図-7)
図-7 経営上の強み


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