3.経営状況について

(1)経営状況
表-3●経営状況
(上段:実数、下段:比率)
 現在の経営状況については、「悪い」が44.2%と最も多く、「良い」は12.0%となっている。これを前年調査と比較すると「悪い」は10.9ポイント減少、逆に「良い」は3.1ポイント増加した。
 全国集計では、「悪い」が45.9%、「良い」が12.7%とほぼ同様の比率となっている。

(2)主要事業の今後の方針
 
 主要事業の今後の方針は、「現状維持」が70.2%を占めるが、「強化拡大」は23.6%、「縮小・廃止」は5.7%となっており、昨年との比較では「現状維持」が1.5ポイント増加、「強化拡大」が0.7ポイント「縮小・廃止」が0.4ポイントそれぞれ減少した。
 規模別では、規模が大きくなるほど「強化拡大」の比率が高くなっている。また、業種別にみると、「強化拡大」の回答が多いのは「機械器具製造業」(42.1%)、「卸売業」(32.6%)、「設備工事業」(30.8%)などが挙げられ、逆に「縮小・廃止」の回答が多いのは「総合工事業」(14.3%)、「繊維・同製品製造業」(9.8%)、「木材・木製品製造業」(9.5%)などとなっている。
 全国集計では、「現状維持」が66.8%、「強化拡大」23.7%、「縮小・廃止」8.9%となっている。

(3)経営上のあい路
 経営上のあい路をみると、「販売不振・受注の減少」が55.6%と最も多く7年連続で第1位となった。次いで「同業他社との競争激化」(38.8%)、「製品価格(販売価格)の下落」(29.7%)となっており、ここ5年間順位は同じである。
 また、規模別では非製造業「100〜300人」の「同業他社との競争激化」、業種別では「金属・同製品製造業」と「機械器具製造業」があい路のトップに「原材料・仕入品高騰」を挙げており「販売不振・受注の減少」を上回っている。
 全国集計でも、同様の項目となっている。
 
図-2●経営状況の推移


図-3●主要事業の今後の方針


図-4●経営上のあい路上位項目(3項目内重複回答)


(4)経営上の強みについて
 経営上の強みについてみると、製造業では「製品の品質・精度の高さ」が38.0%で最も多く、次いで「顧客への納品・サービスの速さ」(25.2%)、「製品・サービスの独自性」(24.0%)、「生産技術・生産管理能力」(22.9%)となっている。
 非製造業では、「顧客への納品・サービスの速さ」が35.2%で最も多く、以下「組織の機動力・柔軟性」(27.1%)、「財務体質の強さ・資金調達力」(19.6%)、「商品・サービスの質の高さ」(18.6%)となっている。(表-4)

表-4●経営上の強み
(上段:実数、下段:比率)


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