3.経営状況等

(1)経営状況
 回答事業所の経営状況は、「悪い」(63.3%)、「変わらない」(31.9%)、「良い」(4.8%)の順となっており、昨年と比較すれば「悪い」と回答した事業所が0.9ポイント減り、逆に「良い」と回答した事業所が同じく0.9ポイント増加した。(図-2)
  
図-2●経営状況の推移


(2)主要事業の今後の方針
 主要事業の今後の方針は、「現状維持」が70.3%、「強化拡大」が20.4%、「縮小」が6.7%となっており、昨年との比較では「強化拡大」が0.2ポイント、「縮小」が3.7ポイントそれぞれ減少し、「現状維持」が3.4ポイント増加した。
 規模別に見ると、規模が大きくなるほど「強化拡大」の割合が高く、積極的な姿勢が見られる。
 又、業種別に見て「強化拡大」の回答が多いのは「小売業」(29.40%)、「運輸業」(28.0%)、「出版・印刷・同関連産業」(26.9%)などが挙げられ、逆に「縮小」の回答が多いのは「化学工業」(16.7%)、「木材・木製品」(16.1%)、「建設業」(14.9%)などとなっている。
 なお、経営状況別では前年度に比較し経営状況が「変わらない」とする事業所では「現状維持」とする模様眺めが7.4ポイント増えたが、経営状況が「良い」と答えた事業所の「強化拡大」が10.0ポイント増えており、又、「悪い」とする事業所でも「縮小」が前年度から5.9ポイント減少した反面「強化拡大」が2.5ポイント増えており、積極姿勢が目立つ。(図-3)

図-3●主要事業の今後の方針


(3)経営上のあい路(3項目以内複数回答)
「販売不振・受注の減少」が5年連続トップ
 経営上のあい路を見ると、全産業では「販売不振・受注の減少」が69.0%と群を抜いて1位(5年連続)となった。次いで「同業他社との競争激化」(47.8%)、「製品価格(販売価格)の下落」(36.6%)、「納期・単価等の取引条件の厳しさ」(21.9%)の順となっており、不況型項目が目立っている。
 ただし、規模別では非製造業の「100〜300人」、業種別では「総合工事業」、「サービス業」及び「出版・印刷・同関連産業」があい路のトップに「同業他社との競争激化」を挙げており、「販売不振・受注の減少」を上回っている。(図-4)

図-4●経営上のあい路上位項目(3項目内重複回答)



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