回答事業所の経営状況は、「悪い」(64.2％)、「変わらない」(32.0％)、「良い」(3.9％)の順となっており、昨年と比較すれば「悪い」と回答した事業所が13.6ポイントも増加した。
　又、昨年は製造業の「100〜300人」規模でのみ、「良い」と答えた事業所が「悪い」と答えた事業所を7.4ポイント上回っていたが、今年度は規模の大小、業種の如何を問わず「悪い」と答えた事業所が「良い」と答えた事業所を大きく上回った。
　なお、業種別では「出版・印刷・同関連産業」「木材・木製品製造業」「機械器具製造業」「食料品製造業」といったところが「悪い」とする割合が特に大きい(これら4つの業種では「出版・印刷・同関連産業」を除いて「良い」とする回答はゼロとなっている)。(図-3)

　主要事業の今後の方針は、「現状維持」が66.9％、「強化拡大」が20.6％、「縮小」が10.4％となっており、昨年との比較では「強化拡大」が6.8ポイント減少し、「縮小」と「現状維持」がそれぞれ3.6、2.5ポイント増加した。(図-4)
　規模別に見ると、規模が大きくなるほど「強化拡大」の割合が高く、積極的な姿勢が見られる。
　又、業種別に見て「強化拡大」の回答が多いのは「卸売業」(34.0％)、「出版・印刷・同関連産業」(30.8％)、「サービス業」(28.9％)となっており、逆に「縮小」の回答が多いのは「木材・木製品」(28.2％)、「繊維・同製品」(18.2％)、「運輸業」(14.8％)などとなっている。
　なお、経営状況別では、経営状況が「良い」又は「変わらない」とするところでは「縮小」とする回答はほとんどなく、経営状況が「悪い」と答えた事業所でも「縮小」と「強化拡大」がほぼ同じ比率となっている点が特徴としてあげられる。