当組合は、岩手県内の電気設備販売業者や電気機械器具卸売業者、不動産賃貸業者など10社で構成され、昨年10月に設立。店舗ごとに高圧受電システムを設置し、電力契約を割安な高圧に切り替えることにより、概ね5〜15％程度安い電気を提供することが出来るサービスを提供する。 同様のビジネスは大手商社などがコンビニエンスストア向けに行っている事例はあるものの、中小事業者が協同組合方式にて展開するのは全国的にも珍しい。
2005年の電力小売自由化拡大により、50キロワット以上の高圧電力契約が自由化の対象となったことを受け、小規模小売店や飲食店では家庭用と同様の50キロワット未満の低圧契約に切り替えるところも出てきている。 高圧契約は低圧契約に比べ単価が低いものの、受電設備の設置(概ね200〜300万円程度)については顧客負担となってしまう。このため組合では、顧客に高圧に切り替えてもらう際に、受電設備を主にレンタルで設置し、設備投資や保安管理については組合が行うようにし、顧客の費用負担は不要としている。低圧から高圧への切り替えにより生じる電気料金の差額の一部が利益となる仕組みとなっている。 電気料金がどれほど変わるかについては、個々の店舗によって異なるが、月々の料金が20万円を超える場合に効果が大きい。
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