岩手県の木材業界からの情報です。
(けせんプレカット事業協同組合)
 理事長 鈴木 忠四郎
 

  森林は私たちにやすらぎと遊び場を提供し、食料を恵み、木材として住む家を与え、また酸素の供給、緑のダム、動物に住みかを与える大事なところです。
 そんな森林が今、草や低木も生えない所となっています。それでは自然循環システムの中で安定した保水、空気の洗浄、川を利用した落ち葉の海への流出が正しく行われないのです。
 ですから、森林は計画的に伐採することが大事です。森林を厳しい管理の下で育てれば、太陽は木々の中に差し込み、草や低木、動植物を育て、すべてに降りそそいでくれます。

  そのようにして計画的に伐採された間伐材を有効利用して、当組合では住宅の床・壁・屋根などに使われるパネルの加工、内装に使われる造作材の製造を行っております。
 また、組合名称にもあるように、組合がある気仙地域の木材のプレカット加工もおこなっております。

 木材の接合に金具を使用することで、従来の工法に比べ断面欠損を少なくし、また高精度な集成材を用いることにより、何年経っても高い強度を保つことできます。昨年、陸前高田市にあるプレカット工場に、在来工法プラス金具工法の機械として日本一優秀な機械を導入しました。建築現場での工期短縮、そして今後心配される大工の不足に対応し、将来の重要拡大が見込まれる金具工法用のプレカット加工製品の供給体制も万全です。
 また、CAD/CAMシステムにより従来工法も、生産性を大幅に向上させながらも高精度で様々な形状の加工が可能となりました。

 近頃、電気を使わない暖房器具「ペレットストーブ」が、石油などの化石燃料から木質バイオマスエネルギーへの転換を促す地球にやさしいストーブとして注目を集めています。当組合では、10月下旬から気仙地域の間伐材を利用し、このストーブの燃料である木質ペレットの生産も始めます。

 木は、厳しい自然環境の中ですべての外敵から身を守ることを知っています。私たちが森に入った時に自然の中から得られる、優しさ、ぬくもり、やすらぎ、なんとなくほっとした気分になれるのは、心理的な効果もありますが、植物から発散されるフィットンチッドという物質の効果であることがわかっています。木は伐採された後も、この森林浴効果の素であるフィットンチッドを放ち続けます。そのほかにも、抗菌、殺菌、調湿作用に富んでいます。みなさん、木の家に住みたくなりませんか?

 

けせんプレカット事業協同組合
http://www.ginga.or.jp/~kesenprecut/


<本社・住田工場>
〒029-2311
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TEL 0192-46-2757
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<高田工場>
〒029-2203
岩手県陸前高田市竹駒町字滝の里105-6
TEL 0192-53-1015
FAX 0192-53-1016

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