市民のライフラインと環境インフラを支えて
弘前管工事業協同組合
理事長  赤石 英樹

○低迷する業界
 管工事業界は、公共事業の大幅な削減により大変厳しい状況下にあり、加えて民間需要も伸び悩んでいます。また、規制緩和の影響で域外業者が多数参入してくるなど、業界を取り巻く環境は激変しています。これは管工事業界に限らず、どの業界にも言えることです。当組合の組合員は平成11年で60社おりましたが、現在は45社まで減少しています。今は老舗であっても廃業に追い込まれる時代。だからこそ、組合員が一致団結することが重要だと考えています。

○行政・市民との信頼関係
 そのような状況の中、当組合は平成11年7月に官公需適格組合の証明を受けることができました。以来、水道メーターの交換や漏水調査業務、更には配水管のトラブルに直ちに駆けつけて適切な処置を施せるよう、組合員が365日輪番制で対応する待機修繕業務など、弘前市のライフライン維持管理に関する業務を受託しています。これは信頼できる組織の証である官公需適格組合だからこそ可能になったことであり、組合員にも大きなメリットとなりました。弘前市は官公需適格組合に対する理解が非常に高く、地元業者の活用を最優先に考えてくれています。我々もその気持ちに応えるべく責任を持って業務に取り組んでおり、これまでに事故やクレーム等は発生していません。また、当組合は弘前市と災害協定を結んでおり、自然災害が発生した際には、全組合員を挙げて上水道の復旧にあたります。トラブルは突然起こるものです。たとえ些細な業務であっても、各組合員が「市民のライフラインを守っている」という自負をもって、万全の体制を整備しています。

○人材育成と安全指導
 組合員レベルアップのための講習会も定期的に実施するなど、人材育成にも力を注いでいます。配管技能士実技講習会をはじめ、アスベストや特定化学物質に関するものなど、必要なものは積極的に取得しています。また、最近では災害時の様々な状況への対応として普通救命の講習会も開催しており、一人でも多くの人を救うことができれば大変幸せなことです。その他、毎年6月には安全大会を開催し、「安全第一」「労働災害ゼロ」のスローガンの下、安全意識の向上に努めています。
 当組合の取り組みは、組合員のためであり、そして何よりも市民のためであります。組合では地域貢献としてボランティアによる弘前公園の除排雪など、市民が安心して暮らせる環境維持に徹し、更に信頼される組合に発展していきたいと思います。

ご意見・ご要望は
弘前管工事業協同組合
〒036-8279 弘前市大字茜町三丁目6番地1
TEL 0172-32-7309  FAX 0172-37-3587

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