みちのく組合情報

秋田
指定管理者として業界の活性化を!
〜秋田県漆器工業協同組合〜
阿部宏見 理事長

○背景と目的
川連漆器伝統工芸館の外観。入場は無料
当組合では、平成21年4月22日(水)に湯沢市川連町(旧雄勝郡稲川町)にオープンした「川連漆器伝統工芸館」の指定管理者として、管理運営を行っております。
 同施設は、川連漆器等の保存や販売促進の場の提供による産業振興及び地域活性化等を目的に建設された施設で、展示販売フロアや歴史資料館、体験室などを備えています。
 当組合では、20 年以上前から川連漆器を常時展示・販売できる施設の設置を強く望んできましたが、今回の伝統工芸館オープンにより、それが実現しました。

○事業・活動の内容
指定管理者としての業務は、施設及び設備の維持管理や川連漆器等の伝統工芸品の保存・普及の他、伝統工芸館の使用許可等となっており、施設の1階には実演コーナーを含めた展示・販売フロアを中心に、稲庭うどん、川連こけし、秋田仏壇等の地場産品も展示しております。
  また、2階には歴史資料館を配置し、川連漆器の800年に及ぶ歴史年譜や江戸期以降の作品・道具等が見学できます。また、体験室を設けることで、沈金・蒔絵の体験教室を開催できるようになっており、楽しみながら川連漆器の魅力を理解してもらえるしくみになっております。(要事前予約。体験料は1人2,000円)。

1階 展示・販売スペース
2階 道具・工具類の展示スペース

○今後の展開
これまで川連漆器の販売に当たっては、首都圏を中心に出向いて販売していましたが、これからは施設に来ていただいた人に購入してもらえる環境が整い、職人の意識の高揚につながっております。
一方、魅力ある施設運営を行っていくためには、市からの委託料収入だけでは十分とは言えませんので、販売により収入を確保していく必要があります。来場者には、川連漆器の歴史や製造工程等を楽しく理解してもらい、購買にも結びつくようにしていきたい。特に、体験教室については、広くアピールしていきたいと思います。
また、中期的な展望としては、旧稲川町を始め湯沢市には、川連漆器の他にも稲庭うどんや川連こけし、秋田仏壇、三梨牛、小安峡、川原毛地獄等の県内有数の資源がありますので、これらとの連携を図って行くことで、地域全体の集客力を高め、販売促進につなげていきたいと考えております。

ご意見・ご要望は
秋田県漆器工業協同組合
秋田県湯沢市川連町字大舘中野142番地1
TEL:0183-42-2410
URL:http://www.kawatsura.or.jp

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