みちのく組合情報

秋田
 
市町村合併を機に
ポイントカードシステムを統合!

〜地域密着で、「地域の切り札」へ!〜
二ツ井町商業協同組合 理事長 工藤茂美(左)
能代ポイントカード事業協同組合 理事長 北川統愼(右)

○背景と目的
 二ツ井町商業協同組合(旧二ツ井町)は、平成8年に設立し、ポイントカード「もっくんカード」を運営しております。また、能代ポイントカード事業協同組合(旧能代市)は、平成12年に設立し、「ダンクカード」を運営しております。
 旧二ツ井町には、「きみまちスタンプ会」によるスタンプカードが存在していましたが、地元購買客の町外流出防止を主な目的として、二ツ井町商業協同組合の設立とポイントカード化が行われました。
 また、旧能代市においては市内4商店街のうち、1商店街のみスタンプカードを実施していましたが、郊外型大型店の出店や既存大型店の増床などにより、地元商業界における経営環境が厳しくなっていました。そこで地域の活性化に結びつけようと範囲を市内全域に広げて能代ポイントカード(協)が設立されました。

○システム共有化の経緯
 二ツ井町と能代市は車で約30分離れていますが、平成18年に能代市と二ツ井町等が合併し、能代市になったのを機に県内で初めてカードホルダーが相互の加盟店を利用できる共通のシステムを導入いたしました。
 このシステムが実現したきっかけは、もっくんカード所有の端末機が老朽化したため、更新の資金計画を検討していくうち、県商業活性化総合支援事業(商店街環境整備等事業)補助金制度を活用しようと能代市へ要望したところ、同市ではダンクカードも事業を行っており、両カード利用者の利便性を高めようと提案されたことによるものです。
 ダンクカードの端末機も保守の関係で数年後には、更新時期を迎えるため、両組合は1年近い協議を重ねた結果、ホストコンピュータは各々所持しつつ、ポイントの交換率を統一したシステムとすることにし、地域振興局の全面的なバックアップのもと事業が採択されたため、県、市からの補助金及び自己調達資金で導入する運びとなりました。

○成果
初の合同イベント
「十和田湖冬物語」への
バスツアーの様子
 いずれかのカードでどちらの加盟店でも利用できることになったため、利用者にとっては利便性が大きく向上しました。また、カードホルダー数も他カード分増えたため、加盟店にとっても魅力がアップしました。この他、イベント企画等について、それぞれの組合で知恵を出し合うことで、より喜んでいただけるイベントが可能になるとともに、共同宣伝によるPR力の強化が見込まれます。
 初の合同イベントとしては、平成20年2月に十和田湖冬祭り「十和田湖冬物語」へのバスツアーを実施しましたが、両ポイントカードから10組20名ずつ(合計40名)が参加し、大変好評を得ました。これを弾みに消費者により喜ばれるカードとして、知恵を出し合いながら励んでいきたいと思います。

○今後の取り組み
 能代市とは窓口での行政手数料をポイントで支払うことができる仕組みについて協議中であり、地域密着型のポイントカードとして、利便性の更なる向上が期待されます。地域になくてはならないカードとして、その存在価値を高めて行きたいと思います。(能代ポイントカード事業(協)北川理事長)
 高齢者支援や子育て支援のしくみを取り入れることも検討していきたいと思います。また、大型店にはできない“心のこもったサービス”を心がけて行くことで、消費者に密着したサービスを推進していくとともに、両組合で知恵を出し合い、「地域の切り札」として研鑽を重ねていきたいと思います。(二ツ井町商業(協)工藤理事長)

もっくんカード
ダンクカード

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