10月1日、商工中金が株式会社化
〜秋田支店 甲斐支店長に聞く〜


秋田支店長 甲斐昌雄氏
 平成19年5月に成立した「株式会社商工組合中央金庫法」により、商工組合中央金庫(以下、商工中金)が今月1日から株式会社となりました。
 今後は、概ね5年から7年を目途として、政府が保有する株式の全部が処分され、中小企業金融機能を維持するための必要な措置が講じられた上で完全民営化されることから、今年4月に秋田支店へ赴任した甲斐支店長に組合の皆様が必要な手続き等についてお話しを伺いました。

−株式会社化で商工中金の業務はどのように変わりますか−
 株式会社化後も、中小企業組合とその組合員の皆様に対する金融の円滑化を目的とする金融機関であることに変わりはありませんので、引き続きよろしくお願い致します。
 変わった点としては、これまで中小企業組合とその組合員の皆様等に限られていた預金業務の利用が、どなたでも預け入れが可能となったこと、融資については、新たに組合員の子会社、事業を承継される方々等も可能となったことです。ワリショー、リッショー等の商工債については、引き続き、どなたでもご購入出来ます。

−10月1日以降、協同組合等のみなさんにとって、特に必要な手続きはありますか−
 特に、手続き等でご不便をおかけすることはございません。通帳や証書、キャッシュカード等は、これまでどおりご利用いただけます。また、資金をお借入れいただいているお客様につきましても、特段手続きは必要ありません。ただ、借入れに際して担保設定登記・登録を行っている場合には、その担保の変更登記・登録の機会に合わせて、担保権者名を「商工組合中央金庫」から「株式会社商工組合中央金庫」に変更させて頂きます。

−組合の皆様へメッセージをお願いします。−
 先ず、商工中金に出資していただいている皆様には、日頃より格別のご愛顧を賜り、誠に感謝しております。
 商工中金は株式会社化されますが、組合・組合員の皆様にご利用頂き、これまで培われてきた信頼を大事に、「人を思う。未来を思う。」という新しいスローガンの下、役職員一丸となって、更に皆様のお役に立てる商工中金であるよう、努力を続けて参りたいと思います。今後とも格別のお引き立てをお願い致します。

−最後に、座右の銘を教えてください。−
 福澤諭吉の「独立自尊」という言葉が好きです。「心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云う」の教えどおり、知識と徳行を高め、その言葉に恥じない行動をしていきたいと思っています。




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