日本列島組合探険隊
〜アグリビジネス特集〜
山形の漬物をケーブルテレビの講座で普及!
〜さとみの漬物講座企業組合(山形県)〜
◆背景と目的
 山形の家庭の味を継承し、広く一般に伝えることを目的に平成15年8月に企業組合を設立した。
 組合の名称については、個人での活動中に地元ケーブルテレビ山形で「さとみの漬物講座」という漬け物の作り方を紹介する番組を持っていたので、認知度が高いと判断し、そのまま企業名に決定した。
◆事業・活動の内容
 活動の柱を3つにしている。
(1)山形の昔ながらの漬け物の講座による指導、普及を行う。
1. 公民館等での漬け物教室の開催
2. NHK文化センターでの講師
(2)山形の昔ながらの漬け物の販売
1. 農産物直売所、青空市、イベント会場での販売
2. インターネット等での販売
(3)山形の昔ながらの醤油、味噌の販売
◆成果
 組合設立によって社会的な信頼度も一層向上し、販路の開拓など営業活動を展開しやすくなった。今後は、漬け物教室の講師をしながら販売も行うという現在の基本的な経営の仕組みを維持した上で、人脈を活用して販路拡大に努めることや物産展や百貨店での催事への出店も効果的と考えられる。無添加食品という性格上、消費期限が短いという宿命があるが、製造から消費者の手に渡るまでのリードタイムの短縮に努めること、また製造方法やパッケージを工夫して、より日持ちのする商品を開発することが今後の課題となっている。


【組合の概要】
所在地:山形市大字古舘31
電 話:023-643-2513
設 立:平成15年8月
組合員:4名
URL:http://tsukemono.info/

直売施設の指定管理者制度化をきっかけに企業組合を設立
〜東村産直の会企業組合(福島県)〜
◆背景と目的
 農業の振興と農業者の所得の向上を目指し、村内の農業者を中心に任意グループ「東村産直の会」が組織されたのがきっかけである。その後、村が設置した公共の直売施設「ふれあいの里」を利用して、農産物の販売を行っていたが、平成17年9月、東村において公共施設の指定管理者制度が設けられることが決定し、東村直売所「ふれあいの里」の管理運営について民間に委ねられることになった。
 結局、多くの経験とノウハウを有することを理由に任意グループである「東村産直の会」に白羽の矢が当たり、より経営責任を明確にすることや自主的な運営の促進を図るため企業組合を設立した。
◆事業・活動の内容
 主な活動として、当組合では、これまでの任意グループでの実績を基にして、東村産の安心・安全な農林水産物・農産物加工品等を、組合員あるいは賛助会員である生産者からの委託を受け、直売所「ふれあいの里」で販売している。
◆成果
 「東村産の新鮮で美味しい野菜や果物を“安く”販売すること」をモットーにしてきた甲斐もあり、利用していただいたお客様からも大変好評で、リピーターになっていただいている。これまで以上に、商品管理に力を入れるとともに、できるだけ安価な商品を提供できることを目標にして行く方針である。


【組合の概要】
所在地:福島県白河市東釜子字北115番地
電 話:0248-34-2070
設 立:平成17年9月
組合員:97人
※今月は、本会が平成19年度に取り纏めた「企業組合事例集」をもとに編集しています。



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