農商連携で甘納豆を商品開発「地元産の黒大豆で東由利らしい土産品を」
〜協同組合東由利ショッピングプラザ〜


「モウ太くんの元気豆」
 由利本荘市東由利の共同店舗「ぷれっそ」を運営する協同組合東由利ショッピングプラザ(小松正二理事長、組合員6名)は、地元産黒大豆を使って甘納豆「モウ太くんの元気豆」を商品化し、試験販売を行った。製造元は甘納豆「ゴリラの鼻くそ」の商品名で知られる島根県の岡伊三郎商店。同組合では、平成17年の店舗リニューアル時から取り扱っている「ゴリラの鼻くそ」の売れ行きが好調なことに着目し、古くから地元農家で栽培されている黒大豆「黒平(クロヒラ)豆」を同じ製法で商品化ができないか同商店へ依頼したのが商品化のきっかけとなった。
 国の施策で「農商工等連携」(※)が推し進められようとしている中で、その先駆けとも言える商品となった。
 同組合では店舗リニューアルの際、本会の支援による「活路開拓調査・実現化事業」を実施しており、その中で「“一店逸品研究”を行ったことが今回の商品化に繋がった。「ぷれっそ」の集客を上げるため、東由利らしい土産品が必要であった。」と同組合の高橋重彰事務局長は話している。
 「モウ太くんの元気豆」は、1袋(110g入り)525円で、3月18日から試験販売を実施したが、新聞で取り上げられたこともあり、200袋あった商品は1週間で売り切れとなった。同商品は甘納豆としては国内最大級の大きさで、噛めば黒平豆のおいしさが口に広がり、控えめな甘さと絶妙にマッチする。商品名及び商品パッケージには、旧東由利町のキャラクター「モウ太くん」を使用した。

高橋重彰事務局長
 高橋事務局長は、「今後の一番の課題は品質の統一。同じ品種の豆でも、栽培環境により豆の形が年々変わっていくため、毎年組合から豆を提供することとした。また、食の安全を第一として、栽培方法についても統一を図っていく。」と話している。
 なお、黒大豆は組合員である農林水産物直売所の会員からの全量買い取りであり、現在は品切れ中のため、同商品の販売を休止しているが、今年12月に予定している本格販売開始に向けて、電話及びホームページで予約を受付中である。当面の製造数量は、1万袋を目標としている。

【予約・お問い合せ先】
(協)東由利ショッピングプラザ(Tel.0184-69-3266)
URL http://www.h3.dion.ne.jp/~presso/

※「農商工等連携」とは?
 国では、平成20年度中小企業施策の中で、地域経済活性化のため、地域の基幹産業である農林水産業と商業、工業等の産業間連携(農商工等連携)を強化し、相乗効果を発揮していくこととなるよう、農林水産省と経済産業省が、密接かつ有機的に連携をとることとしている。これに向けて、去る2月8日に農商工等連携関連2法案「農商工等連携促進法案」、「企業立地促進法改正法案」が国会に提出され、4月17日に本会議で可決された。



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