新春特別企画 【寄稿】2008年を迎えて 〜各組合・団体からのメッセージ〜
 2007年の新春に当たり、本会の会員組合並びに支援団体の代表者10名の方から次の4つのテーマについてメッセージを頂きました(順不同)。

(1) 組合及び会の紹介・PR
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること

秋田県味噌醤油工業協同組合
会長 安藤 恭蔵

(本会副会長)
(1) 組合及び会の紹介・PR
 新年あけましておめでとうございます。
 秋田県味噌醤油工業協同組合は昭和22年に設立され、昨年5月に創立60周年記念式典を行いました。設立当時は、わが国の経済状態は極端に困窮の時代で、味噌醤油の主原料の確保にも苦慮し、多様な原料の有効利用を図るための改良や情報交換などが図られました。その当時の交流が今日の組合団結の礎になっています。現在の組合員数は46名で、大豆、米など原料の共同購入、食品の表示等の情報提供、消費者との懇談会などの事業を実施しています。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 昨年の食品業界は表示偽装、賞味期限の改ざんなど消費者の信頼を失う事件があり、また主原料や包装資材、輸送費の高騰による製造コストの上昇など、経営的にも厳しい一年でした。
 今年は、消費者の「食」に対する安全・安心に対する信頼が得られ、市場も安定した一年である事を希望します。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 本県は、少子高齢化や人口減少など先行きの不安材料もありますが、豊かな自然や米や杉、ハタハタなど豊富な農林水産物に恵まれ、県内の食品産業には将来発展の可能性があります。それぞれの企業・業界が努力するとともに、異業種の方々との交流を通じて、県内の食品産業が発展し、県の基幹産業の一角として貢献できたらと思います。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 農聖 石川理紀之助翁の「寝ていて 人を起こすこと勿れ」 私たち経済人にも相通じる言葉です。何事も率先垂範を心がけたいものです。

秋田県自動車車体整備協同組合
理事長 仙花 久彌

(本会常任理事)
(1) 組合及び会の紹介・PR
 昭和46年6月に秋田県自動車車体整備協会を組織(会員49名)し、その後、自動車業界の変化に伴い昭和55年8月に289名で協同組合を設立して以来、進化する自動車の素材と構造の変化への対応は、情報と新技術が常に要求されつつ、修理後の安全確保に努めて参りました。
 また、組合事業活動としては、作業服、パーツリスト等の購買事業や宣伝活動を盛んにし、需要拡大に努めて参りました。
 尚、自動車の大損・小損の修復には国家資格である車体整備士の居る秋田車協組合員工場にお任せいただければ、修理後の安全確保は確実なものであることをご承知くださいませ。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 秋田県の景況は11月前年同期と比較して、業界全体のDI値は-49.4%と依然横ばいの情勢で、東北6県においても最下位と、一段と厳しいものになっています。自動車業界においても『不況に伴う消費者の賃金の伸び悩み』『原油の高騰と不況による自動車の走行キロ数の減少』『若者の車離れ現象』『日本一の少子高齢化による人口減少』等の影響で、県内の自動車の販売台数も7年連続前年割れとなり、県内の保有台数も83万台を割る減少傾向にあり、限られたパイの中で如何にして修理需要を高めるかが、我々自動車車体整備業界として喫緊の課題となっております。このような環境と情勢下において、自動車整備工場は若者とお客さまに選ばれる工場を目指しつつ、環境に優しい工場づくりに取り組んでおります。平成16年度から秋田県中小企業団体中央会様のご支援、ご指導のもと『組合集中指導事業』『活路開拓事業』を通し、ISO-9001(国際規格、品質管理及び品質保証)をモデルにして秋田県自動車車体整備協同組合独自の『認定優良指定工場制度』ASOMs(アソムシステム)お客様満足度システムを構築、全員が取得し経営管理改善・技術等を一定評価基準により、評価認定し経営改善の動機となればと推進しております。平成20年度から「ASOMs」システムを『秋田車協組のブランド』として県内車体整備の潜在する需要の掘り起こしを図って参ります。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 近年における秋田県の経済勢力は東北6県でも最下位である中で、人口減少(少子高齢化)は待ったなしの状況であり、抜本的改革が焦眉の問題であることは言うまでもない。市町村はもとより県、国の存亡に係わるため、将来ビジョンを喫緊の課題であることを肝に銘じ、努力することを念願するものです。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 「言行一致」(言葉と行動が一致すること)

秋田県菓子工業組合
理事長 後藤  一

(本会常任理事)
(1) 組合及び会の紹介・PR
 当組合は、昭和36年9月に設立され、小豆を中心とした原料の共同購買事業や、業界情報や資料の収集、組合員企業の経営者や社員を対象とした技術・経営講習会の開催といった教育情報提供事業を実施しております。
 また、平成16年11月には、県都400年を記念し「あきた大菓子まつり」を開催し、約25,000余名の県民の皆様にご来場頂き、成功裡に終了することができました。更に、平成18年8月には、「秋田諸越」を地域団体商標として出願し、平成19年7月には、商標登録の認証を取得するに至っております。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 私ども菓子業界は、組合員の高齢化や後継者不足が深刻化しており、当組合においてもここ数年で組合員数が激減し、現在は150余名となっております。
 このような状況において、当組合では、組合員の約6割が製造している秋田県の伝統的商品である「秋田諸越」が、近年、県内観光地などで他県産類似品が販売され、観光客の信頼を損なう現象が目立ってきていることから、他県産類似品との差別化を図り、組合員商品の信頼性と組合員の競争力を高めるべく、地域団体商標の認証を取得致しました。ブランドとしての品質や賞味期限設定基準の統一化等、行うべき課題もありますが、昨今の食品業界の問題を払拭する「安全・安心な信頼に足るブランド商品」として育んでいき、一般ユーザーの皆様に対し、「伝統ある銘菓・秋田諸越」のオリジナリティを再認識して頂くためのPRを幅広く実施して参る所存であります。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 産地・原材料の虚偽表示や、賞味期限のラベル付け替え等といった食品を巡る偽装が多発し、消費者の信用を裏切る不正の実態が浮き彫りになっており、日本の食品は安全、安心であって欲しいとの思いを打ち砕かれている人も少なくないと思います。
 秋田県には、全国に誇れる美味しい食べ物が沢 山ありますが、消費者と生産者が共に同じ生活者として食の安全を見直す活動を実施していくことにより、本県の食品産業業界の活性化に繋げていきたいと思っております。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 「為せば成る 成らぬは人の 為さぬなりけり」

秋田県商店街振興組合連合会
理事長 平澤 孝夫

(本会理事)
(1) 組合及び会の紹介・PR
 秋田県商店街振興組合連合会は、県内の商店街振興組合を対象に商店街活性化に向け、国・県の施策・助成制度を活用した支援や情報提供の他、商店街組合の青年部・女性部の活性化を図るべく研修会の開催等、本県における商店街組合の振興発展を主な目的として、平成元年9月設立され、現在14の商店街振興組合(構成員677名)で組織されております。
 本連合会の主な事業としては、商店街組合が広く地域住民との触れ合い等に寄与し、ひいては集客力強化・活性化を図るためのコミニュニティ活動への支援の他、傘下組合の後継者育成を目的とした研修会等を実施しております。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 昨年は、秋田県並びに中央会のご支援により、46年ぶりに開催された国体の応援と商店街の賑わいのための応援ツールとして、39の法人化された商店街組合を対象に、幟(のぼり)、ポスター及びバナー(フラッグ)等を各商店街に設置致しました。
 このようにして、県内の商店街組合が結束し、一丸となった取り組みにより、国体を盛り上げるなど、大きな成果を収めることが出来ました。この経験を今後の各商店街組合の活性化に向けた活動に是非とも繋げてまいりたいと考えております。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 昨年11月には、郊外への大規模集客施設の立地を抑制(ブレーキ)し、中心市街地の活性化(アクセル)を基本とする改正まちづくり3法が全面施行となりました。同改正法では、都道府県知事が都市計画区域外において準都市計画区域を指定することにより大規模集客施設の立地を規制する仕組みが新たに盛り込まれました。まちづくりは単に中心商店街の問題だけではなく地域社会全体をどうするか考えていかなければならない問題であり、本連合会としては、行政に対しては、改正まちづくり三法に則した施策を着実に実行して頂くよう強く要望していくと共に、県民や市民にまちづくりは何故必要なのか、理解していただく活動を粘り強く進め、単に大型商業施設の出店反対運動だけに頼らず、生き残るための知恵を絞り大型店にはない温かな接客等の工夫が、今求められております。
 特に、本県は高齢者県であり、高齢者県であるからこそ、全国に先駆け、高齢者のための、高齢者に優しい、まちづくりを目指していく決意でございます。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 「和して同せず」

秋田県板金工業組合
理事長 中嶋 貞明
(1) 組合及び会の紹介・PR
 昭和43年11月5日、秋田県板金工業組合として秋田県知事の認可により法人化されました。
 以来、経済情勢の変動の中で組合も組合員も色々な困難な局面に遭いながらもそれに挫けることなく、一致協力して諸問題を解決し頑張って参りました。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 昨年、会員各位の強い絆と関係各位のご支援により、創立40周年を迎えることができました。この40年間、組合並びに組合員をご指導くださいました関係機関・団体並びに先輩・諸兄に皆様に対しまして、衷心より感謝を申し上げる次第です。
 我々は、今後とも組合員一丸となって情報化時代への対応するとともに固定観念を持つことなく異業種との連携にも積極的に取り組みたいと考えております。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 秋田県は、景気が不透明で昨年来の資材・物価の高騰、またハウスメーカーの進出などで我々に重みが益々のし掛かってきております。景気の回復と今後の組合員の若返り、組合員の増加に期待したい。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」−上杉鷹山−

秋田県保険鍼灸マッサージ協同組合
理事長 佐藤 テル
(1) 組合及び会の紹介・PR
 当組合は、平成9年9月秋田県民の健康保持・増進に向け、鍼灸マッサージを病院などと同様、健康保険を使って治療できる様、その受付と相談窓口としての必要性から設立されたものです。健康保険の対象には一定の条件があり、全ての症状が適用される訳ではありません。
 現在では、当組合のホームページや組合員から出される情報により大変スムーズに保険の取扱いが行われるようになっております。
 もともと、人の体に備わっている「自然治癒力」を引き出す副作用のない東洋医療こそ、県民の皆様のご健康と幸せをお約束できる最善の治療法です。
(2) 2008年を迎えるに当たっての目標、抱負、夢など
 相互扶助の精神に基づき、組合員の営業と生活の安定に向けさらに組織運営に対する研究を深めて参ります。
 当初、「鍼灸按マッサージ師職業賠償責任保険」の契約を組合を通して取り決めること、さらにその掛金を12,000円の賦課金から調達する事についてはかなりの議論がありました。しかし、組合員にとってのメリットの1つとして半ば「見切り発車」ともいえるこの制度の取り組みについては、今では大変喜ばれております。
(3) 将来、こうあって欲しいと考える「秋田県の姿」
 まず1つは、子供をたくさんつくり、超高齢県を下支えしてほしい…
 子育てを支援し、安心して働くことのできる環境作りに期待します。
 第2に、ワースト1と言われる「自殺」を最小限にくいとめ、その原因と対策を県をあげて考え取り組んでいただきたい。
(4) 座右の銘や好きな言葉、または、心掛けていること
 「オアシス」を大切にしております。
 オは「おはよう」
 アは「ありがとう」
 シは「失礼します」
 スは「すみません」
 1日の中でこの4つの言葉が交わされていると、職場も家庭も社会も円満です。



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