新年を迎えて

秋田県中小企業団体中央会
会長 米澤 實

 新年明けましておめでとうございます。
 新しい年を迎えるにあたり、会員組合並びに組合員企業の皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。
 昨年は県民総参加の下で「秋田わか杉国体・大会」が開催され、初の天皇杯・皇后杯の獲得と感動を残して大成功のうちに終了しました。中央会は開催期間中、商店街における歓迎ムードを盛り上げるとともに、「あきた食品振興プラザ」と共同で県産品の販売イベント、PRを展開し多くの成果を収めました。
 これも、各組合の皆様方の結束した取り組みによるものであり、この経験を今後の中央会活動にも繋げてまいりたいと考えております。
 さて、国内景気は、大企業を中心に回復基調が続いていると言われておりますが、一方では地域間、業種間の格差が益々拡大するなど、地域経済や中小企業には明るさが見えない状況が続いております。
 一方、県内においては、生産ウエイトの高い電子部品・デバイス製造や機械・金属製品は堅調に推移しているものの、全国的な住宅着工の減少から木材・木製品業の停滞が見られるなど、業種や規模によりバラツキが見られます。
 今後、人口減少や少子・高齢化に加え、米国のサブプライムローン問題を背景とする金融資本市場の動向や原油価格が国内経済や個人消費に与える影響は避けられず、中小企業を取り巻く環境は懸念材料の多い見通しにあります。
 このような状況の下、県内の組合や企業の経営は二極化してきており、各組合・企業に置かれては、今こそ組織の力と知恵を出し合い、それぞれの経営資源を生かした新たな共同事業や新商品・サービスの開発に積極的にチャレンジし、元気のある組合、企業づくりをしなければならないと思います。
 本会といたしましては、環境の変化に対応できる経営基盤や体質の強化を一層推進するとともに、「開かれた中央会」を目指して、組合の意見や要望、抱える課題について討議を深め、また、中央会と組合間、組合事務局と組合員企業間の情報の共有化等にも、これまで以上に取り組んでまいります。
 中央会の飛躍に向け、皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。
 最後に、会員組合並びに組合員企業の皆様のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げ、新年を迎えてのご挨拶と致します。



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