食料品製造業代表による意見交換会
〜製造コストの増加に関して意見を交換〜

 原油高騰の背景には、中国、インドなどの経済成長国の石油消費の増加やアメリカの好況を反映した需要の増加に対して、産油国の生産能力が追いつかない状況などがあるためで、まだ原油高は衰えていない。
 また、トウモロコシ等を原料にした自動車燃料となるバイオエタノールやバイオディーゼル燃料の需要に加え、発展途上国の貴重な食糧である穀物が人口増加により需要が高まっており、穀物相場も上昇している。
 こうした状況に鑑み、本会では去る9月10日(月)、食料品製造業者の代表が参集し、製造コストの増加に関する意見交換会を開催した。


 意見交換会では、原油・原材料価格の値上がりが企業経営に与える影響や今後の対応策等について話し合われた。
 会場での主な発言は以下のとおり。
○ 燃料や包材は以前から値上がりが続き、人件費を下げることで何とか凌いできたが、ここに来てバイオエタノールの需要増によるトウモロコシへの転作で、アメリカ産大豆の作付面積が2割程度縮小し、大豆の価格が高騰している。
○ 非遺伝子組み換え大豆は、昨年まで20%程度占めていたが今は9%程度で、今後は大手業者の契約による買い占めも予想され、大豆が手に入らなくなることも考えられる。
○ 夏場は学校給食が休みのため、原料が不足することはないが、配送コストの増加やバイオエタノールの影響により牛の飼料用穀物が高騰している。
○ このような時期だからこそ、全県を挙げて良い商品をもっとPRして、あきた食品振興プラザ等で全国へ良い商品をアピールする機会を増やして いくべきである。
○ 4月から外麦が変動相場制となり、企業は人件費削減や業務縮小等のコスト削減で乗り切り、値上げせずに努力してきたが、外麦が10月に10%上がることが決定し、消毒アルコールや食塩も値 上げとなったため、もはや価格転嫁はやむを得ない状況である。
○ 平成16年から2年6ヶ月の間に製造にかかる重油代が76.2%増加。包装資材は5〜10%値上が りしており、スープは来春から20〜35%程度値 上がりとなる予定である。
○ コーンスターチは、バイオエタノールの影響で価格が急騰し品不足となっている。また、でん粉 関係も軒並み上昇し、悪循環となっている。

シカゴ小麦、大豆相場グラフ

 出席者からは、企業はコストダウンなどの努力だけでは、輸入原料の価格上昇分を吸収できないのが現状であり、経営の限界を超えている。
 単純に「原料が値上がりしたから価格を上げます。」では通用しない。現状をどう消費者に理解してもらうかということを企業として考え、『食の安全・安心』も含め消費者に対して真剣に訴えていくことが重要である。
 「食のシステムは、国全体の問題として捉える必要があり、緊急時だけ会議を開催するのではなく、『あきた食品振興プラザ』による定期的な会議の場も必要ではないか。」といった意見が出された。



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