先進組合事例
<VOL.8>

〜再生できる資源「木質バイオマス」で発電所を完成〜
東濃ひのき製品流通協同組合

住 所 〒509-1113
岐阜県加茂郡白川町三川1539
理事長名 洞ノ口武儀
電話番号 0574-72-2577 FAX番号 0574-72-2677
設 立 昭和63年9月 出資金 62,500,000円
組合員数 60人 理 事 11人
地 区 加茂郡白川町、東白川村、八百津町及び七宗町 組合専従者 20人

背景と目的
 当組合は、地元木材関連業者により昭和63年に設立し、国や岐阜県及び白川町の指導の下に平成元年から地域材産地化形成促進モデル事業による小径材加工施設などの各種加工工場や東濃桧の製品流通センターを設置した。その後、平成5〜8年度で流域総合間伐事業により円柱材加工施設等を設置し、さらに平成7〜8年度において総合型林構によるプレカット加工施設を完備し稼働に乗せた。また、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の改正により焼却炉の構造基準が厳しくなったことに伴い、平成14年度より木質バイオマスエネルギー利用促進事業の取組みを開始した。

取り組み内容
 平成13年から廃棄物の処理及び清掃に関する法律規制が改正され、大小問わず焼却炉の構造基準が厳しくなった。特に、組合員企業から排出される木屑の処理に費用が伴い、企業経営に苦慮することとなり組合員企業を取り巻く環境は厳しくなった。
 組合でもプレカット工場で木屑が排出するため、その木屑を燃やす場所、焼却施設が必要になった。そこで、環境負荷の少ない、国庫補助事業である木質バイオマスエネルギー利用促進事業の存在を知り、国庫補助事業のみならず岐阜県や白川町の理解を得て、平成14年度に総事業費558,800千円(国庫補助金、県補助金)で木質バイオマスエネルギー利用促進事業、町補助金で森林資源活用施設整備事業を活用し、平成16年2月に森林資源活用センター「森の発電所」を完成させた。


プラント全景

施設の概要
 面積約5,000m2、破砕設備3トン/時間、チップサイロ200m3、木質バイオマスボイラ−・蒸気発生量7.5トン/時間、燃料処理量2.5トン/時間、蒸気タービン発電設備600kWなど。


 環境問題に対する取り組みは、社会的な要請として中小企業とはいえ避けては通れない課題となっています。
 今回は、循環型社会に積極的に取り組んでいる岐阜県での組合の事例をご紹介しました。



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