全国組合レーダー

加賀能登の味覚と伝統文化を全国へ発信
協同組合加賀能登特産銘品会
 全国有名百貨店の催事会場で加賀能登特産銘品を共同販売。積極的な新製品開発と「加賀能登特産銘品」のブランド力向上戦略で好調な売上高を維持確保している。

 「懐かしいふるさとの特産銘品が都会や地方都市では購入できない。」と言う全国各地の県人会からの要望に応えるため、ふるさとの特産銘品等を百貨店催事売場で販売し、全国にいる石川県に関係のある人々へそれらを提供する機会を設けるということが、取り組みの背景や動機である。また、加賀・能登の特産銘品を全国のより多くの消費者へ周知し販売に結びつけていくことや、特産銘品とともに、石川県の伝統文化等を全国へ発信することも狙いである。個人消費が低迷するなかで、過去3年間の売上高は堅調に推移し、衰えを見せていない。
 組合事務局と催事開催会場となる百貨店側との連携の良さ、企画や販売促進等の事前の調整・販売体制を事務局がしっかりと整備していることで、各組合員が販売のみに力を入れることができる基盤を作りあげている。また、組合・組合員が百貨店への顧客の動員や来店客を7、8階の催事場へ誘導するための工夫を結束して行っている。さらに、近い将来インターネットを活用し、ホームページでも組合員の取扱い商品の情報発信を積極的に行う予定である。
 個人消費が低迷している近年の経済状況にもかかわらず、組合の共同販売事業の売上高は、過去3年間では前年比を上回るか前年同様の数字を実績として残している。
 堅調な売上高を維持している背景には、オリジナリティ豊かな新商品の開発、顧客ニーズへの迅速な対応等が、大きな要因となっている。また、百貨店の催事販売に絞り込んだ販売戦略は、百貨店という業態が持つ高級感や安心感を加賀能登特産銘品に付与でき、併せて高品質商品として信頼の厚い逸品ブランドの醸成に資する効果を生んでいる。結果として、組合員の経済基盤の向上にも大きく寄与している。



◆組合データ◆
所在地
石川県金沢市
設立年月
昭和63年8月
組合員数
36人
出資金
720万円
地区
石川県
主な業種
食品製造業、酒類製造業、卸売業、小売業 他
組織形態
異業種型組合
専従理事
1人
組合専従者
3人

「平成13年度組合資料収集加工事業報告書」より

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