フロム情報連絡員
景況感、変わらず
〜好材料少なく、足踏み状態〜
情報連絡員80名
回答数  75名
回答率 93.8%
2月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

 2月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが13.3%(前月調査10.8%)、「悪化」が49.3%(同47.3%)で、業界全体のD.I値は-36.0ポイントで、前月調査-36.5ポイントに比較して0.5ポイント改善した。前月調査に比べ、非製造業が0.9ポイント好転したものの、製造業の値に変化はなく、全体として僅かの改善にとどまった。
 この結果全体のD.I値は、昨年の11月から連続3ヶ月続いた悪化傾向にようやく歯止めがかかった格好となった。

対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆取引先スーパーの乱売競争で納入単価が低く抑えられ、収益・資金繰りとも悪化傾向が続いている。
(食料品製造)

☆2月の出荷量は1,759キロリットルで、前年同月比101.6%と4ヶ月ぶりにプラスに転じた。
(清酒製造)

☆春物の需要期に入り景況感は好転。しかし、海外との競争から価格・取引条件・収益面では厳しい状況が続いている。
(繊維)

☆例年にない寒波と豪雪により製材効率が悪く、生産量は減少。消費地も寒波や降雪といった同様の理由から需要が先延ばしとなっており、荷動きは悪い。
(製材)

☆年末にはいくらか見えた回復傾向が完全に止まり、年度末の需要期の出足も鈍い。
(印刷)

☆価格面は厳しく、また、技術力やソフト面での格差により操業における企業間格差がみられる。全般に機械金属業界は、全国的に韓国・中国との競合が明確になってきており、地方も影響を受けるようになってきた。
(機械・鋳物)

☆2月の新車販売台数は、登録車は2,670台(前年同月比94.6%)、軽自動車は1,674台(同89.0%)であり、合計4,344台(同92.3%)であった。
(自動車販売)

☆2月は売り出しや催事的なものもなく、また、降雪や寒波、悪路のため軒並み商況はふるわなかった。消費支出は依然として低迷しており、売上の減少傾向は変わらない。加えて郊外型SCやスーパーの影響が大きく、客足も確実に減少傾向にある。
(商店街)

☆元売りの仕切価格は前月比横這いであったものの、業者間転売価格が値下がりしたため、末端市況は弱含みの傾向を見せてきた。
(石油販売)

☆荷動きは依然として緩慢。主要貨物(米、リンゴ、肥料・飼料)も前年並みで推移。運賃は相変わらず厳しいものの、燃料価格が下落傾向にあり、収益面の改善が期待されている。
(トラック)


連絡員の素顔 
  vol.24

秋田県建築設計事業協同組合
事務局長 近藤晴美 氏

■業界の現状
 規制緩和が進み、共同受注の形態が「随契」から「プロポーザル方式・一般競争入札」へとシフトしてきており、また、建築物の工事量の減少から、厳しい状況が続いております。

■今後の組合運営について
 委員会で既存事業の改革や新規事業の構築などについて真剣に検討しています。また、昨年からスタートした住宅品質確保法の地域アドバイサーなどに組合として積極的に取り組み、PRを兼ねて、社会奉仕しております。

■休日はどのように過ごされておりますか
 娘二人のクラブ活動に振り回されています。また、これまで仕事でしか使っていなかったパソコンですが、下の娘にせがまれて購入、ようやく我が 家にもIT革命の波が押し寄せ、一緒にハマっています。


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