フロム情報連絡員
製造業・非製造業ともに好転
売上高・資金繰りが改善
情報連絡員80名
回答数  75名
回答率 93.8%
6月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○ 情報連絡員報告による6月分の県内景況は、前年同月比のD.I値が−28.0 ポイントで前月調査−39.2ポイントと比較して11.2ポイント好転した。製造業のD.I値は−17.2ポイントで10.4ポイントの好転。非製造業では−34.8ポイントで11.9ポイント好転した。
 製造業・非製造業ともにD.I値を改善させたことにより、今年に入って初めて全体のD.I値が−30%台を割ることとなった。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は例年6月は低迷期であり、加えてスーパーの目玉商品として売られることが通年化しており、業況改善の兆しが見えない。         
(食料品)

☆閑散期であることに加え、原材料の供給遅れが生じており、7月の生産に影響が出そう。
(ニット)

☆製材は、関東向けの動きが依然芳しくない。一方、順調な荷動きを見せていた地場出荷も、6月中旬以降のに動きに渋さが感じられる。原木については安値安定供給の形で動いてきたが、ここにきて上げ気配も感じられる。競り売りとなった盤類は張り天、集成材メーカーら地元買方が新材を中心に買いに入った。針葉樹合板の生産については、各社とも30〜50%の減産体制に入っており、在庫の増加は止まったものの、依然として価格は弱含みで推移している。
(木材・木製品)

☆全体として持ち合いの状態が続いているものの、主材料の用紙価格が値上げの方向に進んでおり、今後の不安材料。また官公庁の発注が減っているが、民需に若干の動きが出てきた感がある。
(印刷)

☆出荷数量は、前月比では131.4%と大幅増加であるが、これは例年同様、季節的要因によるもので、前年同月比では92.3%と減少しており、低迷状況から脱し切れていない。
(生コンクリート)

☆建築鉄骨は量・単価ともに低落傾向にあったが、量的にはここ2ヶ月横這い推移。単価面では依然厳しいが、業界内の淘汰・リストラの進展の結果、減収・増益という結果になっている。機械は技術・設備の能力のあるところに限ってのことであるが、IT関連は受注に応じきれない状況が続いている。特にTDK関連の本荘・由利地区にその傾向が強い。
(鉄鋼・金属)

☆清酒がかなり厳しい状況であるが、焼酎は前月に引き続き好調。ビールは好調を維持している発泡酒の影響があるものの、健闘している。果実酒は大きくダウン。洋酒はここ2ヶ月堅調に推移。全体では前年を上回った。
(酒類卸)

☆ガソリンは前月比99銭値上がり、1当たり106円21銭。軽油は85銭値上がり、84円43銭、灯油は18宅配で828円と13円値上がりした。元売りからの仕切価格が依然値上がりしているため、収益状況は逆に悪化しているという状況が続いている。
(石油小売)

☆整備需要は、前月比で117.3%、前年比でも104.1%と増加した。
(自動車整備)

☆前月比で96%、前年比で94%と落ち込んでいる。反面、乗り合いタクシー・観光タクシー等の規制緩和による新事業展開への動きが見受けられる。
(タクシー)

☆土木は公共工事・民間工事とも前年比で減少。発注は小型物件が多い。建築は県発注物件で一部に大型物件があったが、全体として手持ち工事が減少している。
(建設)

☆青果物の動きに期待したが、例年より動きが遅れている。日沿道関連工事で一部に動きがあったが、資金繰りに苦しむところが多い。また、運賃の低下傾向は変わらない。
(運輸)


 連絡員の素顔 
  vol.17

秋田県コンクリート製品協同組合
事務局長 阿部 忠雄氏 

■業界の現状─
 公共工事費の減少により、コンクリート二次製品の出荷量が漸減傾向にある中、組合各委員会では各々の勉強会などを開催し、組合体制の強化を図っている。平成6年度に開発した用・排水桝(実用新案登録)の需要は順調に伸び、組合運営のための主要財源となっている。
 今年度は僅かながら二次製品の設計単価の下落や、労務単価の大幅な切り下げがあり、組合取り扱い製品に対する建設業者からの価格提示は厳しい事が予測される。全組合員が心を一つにし、組合事業に積極的に参画しながら、創意工夫による事業展開を図り、ともに社会的地位向上を目指したい。

■今後の事業展開について─
 各委員会を有効に機能させると共に、関連団体との連携を高めることで、情報を先取りし組合員は問題意識を共有することで、解決策を見いだしていきたい。実用新案登録製品の有効期間が今年の8月17日で切れることから、弁理士と相談のうえ、著作権としての申請を終えている。更に技術委員会では新製品の開発に努め、組合の財源確保に努める必要がある。
 今後は自然と環境を意識した製品作りをしていくことが重要と思われることから、利用者のニーズがどこにあるかを把握するため、利用者へのアンケ−トによる調査を行い、今後のビジョンを作っていく。

■休日の過ごし方について─
 特にこれと言った趣味はありませんが、2年ほど前に家の回りに庭を作り、そのため市内に出かけては、目ぼしい植木を買い求め、素人なりに手入れしながら観賞している。また中央競馬(GI,GII,GIII)の発走日には電話投票(締結済)で申し込みをし、ケーブルテレビ(59Ch)で楽しんでおる程度です。



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