フロム情報連絡員
製造業が不調 設備操業度が低下
情報連絡員80名
回答数  74名
回答率 92.5%
5月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○  情報連絡員報告による5月分の県内景況は、前年同月比のD.I値は−39.2 ポイントで前月調査−36.1ポイントと比較して3.1ポイント減少した。製造業のD.I値は−27.6ポイントで23.9ポイント減少した。反面非製造業では、D.I値は−46.7ポイントと依然低いが、前回調査比では8.9ポイント増加した。製造業で前回調査と比べ「好転」したとするところが減少し、さらに「悪化」が増加したことにより、D.I値を大きく引き下げた。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は行楽シーズンで売上が増える時期であるが、気候のせいか動きは鈍かった。         
(食料品)

☆ニットは夏物の出荷が終了、前月に比べ売上げが減少。繊維も秋物受注が低調である。
(繊維・同製品)

☆製材は、模様眺めの状態が続き出荷量は前年比・前月比ともに減少した。特に関東方面の需要については厳しい。原木は、組丸太が値下がり、採算が改善した。プレカット加工は、高水準で推移し、7月頃までは順調に推移する模様。
(木材・木製品)

☆出荷数量は、前月比では増加したが、前年同月比では減少で依然として厳しい。
(生コンクリート)

☆建築鉄骨、機械(特に設備機械)ともに電子・通信部品に係る波及効果で受注増がある。しかし、価格面では依然厳しい。
(機械・金属)

☆低調であった前月よりはいくらか回復した。前年比でも増加。焼酎、発泡酒・リキュール等が好調で、出遅れていたビールも漸く伸びを見せた。
(酒類卸)

☆前月と同様、原油高の反映で小売価格も上昇した。しかし、収益はむしろ悪化傾向にある。
(石油小売)

☆飲・食料品は前月同様活況が見られない。衣料品も夏物の時期になったが、じり貧状態が続いている。
(商店街)

☆連休中の人の動きは、タクシーに頼ることが少なく閑散期である。しかし、観光貸切りとしての需要は伸びている。
(タクシー)

☆公共・民間工事とも前年比で減少している。土木は、企業間格差はあるが、前月比では増加。
(建設)

☆米などの動きが多少増加したが、他は低迷状況が続く。県南においては米のほか、合板、鉄骨等にも動きがあり、久しぶりに活況を呈した。
(運輸)


 連絡員の素顔 
  vol.15

秋田県木材産業協同組合連合会
常務理事 秋林 孝蔵氏 

■業界の現状─
 長期不況にも幾分明るさが見えてきているといいますが、木材業界にはまだまだ実感がありません。建築基準法の性能規定化、品質確保法による住宅性能表示制度と暇庇担保責任10年間義務付けへの対応など、多くの課題があります。住宅資材の品質・性能に対するユーザー側の要求が高まり、加工木材製品に対する需要が増大することでしょう。
 もう1つの大きな動きとして、環境問題や住宅・健康への関心の高まりがあります。このような時こそ木材の出番といえます。各種資源の中で、木材は循環型資源の典型です。エコ社会の構築が地球的な課題となっている中、成熟しつつあるスギ人工林等資源の有効利用が求められています。

■今後の事業展開について─
 不況対策に直結する木材利用の推進を中心に据えて、行政・試験研究機関、林材業関係、住宅関連団体などとの連携で、効率的な事業推進を図ります。
 具体的には各種施策・制度を活用した不況対策、加入者の増強と組合組織の整備・強化、木材利用の推進活動などに努めます。

■休日の過ごし方について─
 営林局時代からの友人4〜5人で、週末に楽しむ麻雀が私にとって、精神的にも肉体的にも1番のリフレッシュ策です。もう1つはお酒。量は多くは飲めませんが、以前は365日たしなんでおりました。しかし、最近はそういうわけにもいかなくなり、少々控え気味にしております。



→目次へ

Copyright (c)2000 秋田県中小企業団体中央会
URL http://www.chuokai-akita.or.jp/