フロム情報連絡員
D.I値がやや悪化  売上高、販売価格が低下
情報連絡員80名
回答数  76名
回答率 95.0%
2月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○ 情報連絡員報告による2月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は-39.4ポイントとなっており、1月調査と比べて2.5ポイント悪化した。ニット製品の生産や窯業・土石製品の出荷が上向き傾向となった。プレカット加工も引き続き好調を維持している。個人消費は依然として回復感が見られず低調であった。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は前月比では売上高が増加。しかし、取引先スーパーの乱売による製品価格の低迷が影響し、景況は良くない。         
(食料品)

☆清酒の出荷量は前月比・前年同月比とも減少。
(食料品)

☆ニットは春夏物の実需期を迎え、受注量が増加。
(繊維・同製品)

☆プレカット加工は前年に比べ売上高・収益状況が好転。
(木材・木製品)

☆生コンクリートの出荷数量は前月比・前年同月比とも増加。
(生コンクリート)

☆機械加工関係では弱電分野に関係する設備機械を製作している企業がやや好調。
(機械・金属)

☆清酒の売上高は前年同月比で小幅な減少、焼酎も減少、ビールは発泡酒に影響されやや減少、果実酒は昨年続いたワインブームの反動から大幅に減少、発泡酒・リキュールは依然好調を維持。
(酒類卸売)

☆石油製品は、小売価格は安定してきたが原油の高騰が依然続いており、収益状況は良くない。
(石油小売)

☆悪天候のため来街者数が減少。消費者の買い控えと大型店への流出がうかがわれる。
(商店街)

☆オフシーズンであることから利用数の落ち込みは避けられず低調に推移。他地域での同企画実施による利用客の引き合いも影響している。
(旅館・ホテル)

☆公共工事・民間工事とも物件が減少。土木工事も受注量が低水準のまま推移。
(建設)

☆需要の低迷から荷動きは鈍いものの、輸送量はほぼ前年並を確保。運賃水準は依然低い。
(運輸)

☆日本海沿岸道路、高速道路関連工事の発注が出始め、洗砂の出荷数量は、前月比・前年同月比とも大幅に増加。
(砂利採取)

 連絡員の素顔 
  vol.12

 秋田市中央卸売市場水産物卸(協)
 専務理事 住田 宗一氏

■業界の現状─
 年明け早々、暖冬の影響で大きな消費を期待していた鍋物等の商材が伸び悩み、また、2月に入っての大雪により、水揚げが減少し売上げにも大きく影響しました。
 さらに、卸売市場法の改正に伴い卸売業者や仲卸業者の体質の強化が求められる一方で、中央卸売市場における売買取引の方法が改善されることになっており、当業界を取り巻く経営環境は益々厳しくなることが予想されます。

■組合運営について─
 平成7年に任意組合を発展的に解消して現在の組合を設立しました。
 この間、物流条件の変化や多頻度小口配送など組合員へのコスト縮減への要請は益々厳しく、このため、中央会の活路開拓ビジョン調査事業を利用し、共同配送事業に取り組みました。
 まだ、大きな成果は現れてはいませんが、組合員の意識に少しずつですが変化が見られています。

■ボランティア活動を行っているということですが─
 前職の時から保護司としてボランティア活動をしています。活動の内容は、地域社会の中で犯罪を犯した者の更正を手助けしたり、犯罪予防のための活動を行っています。
 いわば、人造りの聖職に従事している関係で精神的な疲労が重なります。そのような時は趣味の日本舞踊でストレスを発散しています。ボケ防止にもなりますね…。



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