フロム情報連絡員
景況は緩やかに改善の動き
情報連絡員80名
回答数  77名
回答率 96.3%
10月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○情報連絡員報告による10月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は-24.7ポイントとなっており、9月調査と比べて1.1ポイント好転した。製造業では木材・木製品に好転の動きが出てきている。個人消費も動きは鈍く低迷しているが、季節的要因から旅館・ホテル業が幾分好調となるなど明るい動きも見られた。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は季節的に需要が増え、前月比では売上が増加。
(食料品)

☆プレカット加工は好調で、操業稼働率も高水準で推移。
(木材・木製品)

☆大手企業・他県業者の進出が著しく、仕事量が減少。経営状況も悪化。
(印刷)

☆仕事量の不足、価格の低落が続いている。
(鉄鋼・金属)

☆清酒の売上高は前年同月比94.8%、焼酎は106.3%と好調、ビールは94.2%、発泡酒は根強い人気で121.0%。
(酒類卸売)

☆新車の販売台数は、登録車は31ヵ月連続のマイナス。軽自動車もマイナスに転じ、新規格になって以来続いた伸びが連続12ヵ月でストップとなった。
(自動車販売)

☆家電は、全体的に動きが鈍いが、携帯電話等の情報関連商品が若年層を中心に好調。
(県南商店街)

☆行楽シーズンを迎え団体観光客が増加したことから、やや好転傾向。
(旅館・ホテル)

☆公共工事は小型化しており、ほぼ受注が完了。民間工事も少ない。
(建設)

☆官公庁の給排水設備工事の発注が伸びてきていることから、若干上向き傾向。
(管工事)

☆米穀・住宅関連資材等の輸送が順調となり稼働率が向上。
(運輸)

☆高速道路構造物関連等で生コン用骨材の出荷が好調。
(砂利採取)

 連絡員の素顔 
  vol.9

 秋田県漆器工業協同組合 理事長
 理事長 佐藤 功平 氏

■業界の現状─
 川連漆器は、県内漆器生産量の90%を占め170業者630人が製造に携わり、本県を代表する漆器産地に成長。しかし、昭和61年度販売高18億円をピークにジリ貧傾向で、現在14億円にまで落ち込んでいる。不況の波を受け、また、中国からの競合品の輸入が急増し、苦戦を強いられている。川連漆器の伝統を活かし、他産地との差別化、販売戦略の見直し・強化が課題である。

■組合の運営について─
 組合員数は、179名となっており、組合設立以来横這い状況。理事の平均年齢が40歳代前半で、結束力が強い。年間13回開催されているイベント(川連塗りフェア、全国各地で開催される工芸品展等)への参加も積極的。今後は、環境問題、高齢化社会等を十分に考慮した福祉用の食器及び給食用食器に川連漆器を全国に先がけ浸透させていくよう努力したい。

■趣味について─
 野球、ゴルフ、水泳など、とにかく体を動かすことが大好き。3人の子供(長男・社会人、次男・大学生、三男・高校生)なかでも三男の野球の試合があるごとに欠かさず応援に出かけていたが、来年3月には卒業、ちょっぴり寂しく思います。




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