フロム情報連絡員

D.I値が好転
販売価格・設備操業度に改善の動き

情報連絡員80名
回答数:70名
回答率:87.5%
9月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○情報連絡員報告による9月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は-25.8ポイントとなっており、8月調査と比べて12.1ポイント好転した。業界全体で「資金繰り」を除くすべての項目が改善を示した。製造業ではプレカット加工が好調で明るい動きとなっている。受注量の減少、競争の激化が続き、多くの業種は依然として厳しい経営状況にあるものの、景況の悪化傾向は弱まりを見せている。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
豆腐は、涼しくなってきたため動きが活発になってきたが、売上は前年比で6〜10%低下。
(食料品)
繊維は残暑の影響で秋物の動きが鈍く、今後の発注の見通しははっきりしない。
(繊維・同製品)
プレカット加工は売上・収益ともに前月比・前年比で大幅に増加。操業稼働率150%で、残業・休日出勤等で生産をカバー。
(木材・木製品)
仕事量の減少が続く中、納入単価の下落と用紙の値上げにより収益状況・資金繰りは悪化。
(印刷)
仕事量の不足とそれに伴う過当競争、価格の低落は依然として改善されていない。
(鉄鋼・金属)
清酒の売上高は需要期に入り前年同月比107.6%、焼酎は108.2%と好調、ビールは 92.0%、発泡酒・リキュールは依然廉価が人気で127.0%。
(酒類卸売)
新車の販売台数は、軽自動車が新規格になって以来12ヵ月連続して二桁の増加。
(自動車販売)
イベントの開催により身の回り品の売上が増加。
(県央商店街)
公共建築物・民間工事とも動きが悪く不振。設計入札実施により価格が低下。
(建築設計)
公共事業の土木工事は、大型物件は少ないが受注が多少増加。
(建築)
官公庁の給排水設備工事の発注が増加。
(管工事)
公共工事・民間工事ともに発注量が増加し、洗砂の出荷数量は前月比127.2%、前年同月比160.6%と大幅な伸び。
(砂利採取)
 連絡員の素顔 
  vol.8

 臨海食品協業組合
 理事長 矢吹 達夫さん

■業界の現状─
 日配食品の代表で地元業者以外からの納入は難しいとされた時代は昔日のごとく、現在では流通事情の変化で、関東から秋田へ瞬時かつ大量に仕入れることが可能になりました。大手スーパーにとって、豆腐業界は装置産業として位置づけられています。大型スーパーは、例えば「関東以北の店は一括仕入れ」という手法でコストの削減を図っている。地元業者としては商品の差別化という手法が残されているだけですが、食品としては素材としての性質が強い豆腐だけに、それも難しい課題です。県内豆腐業者の淘汰はますます進んでいくでしょう。

■組合の運営について─
 協業組合という法人の特異性がもたらした施策上のメリットというのが、最近は少なくなってきていると感じますが、現在のところ組織変更ということは考えていません。組織変更に関する中団法や中協法の改正が予定されているようですが、むしろスムーズな後継者へのバトンタッチあるいは外部からの優秀な人材・資本の調達ということから、組合員資格についての法改正を考えられないものか。このへんが協業組合運営者の共通の悩みなのではないでしょうか。

■休日の過ごし方について─
 ドライブ、旅行、スポーツ観戦、温泉何でも好きですが、なかなか休みそのものがとれないのが悩みです。子供も大きくなり(社会人の男子と短大生の女子)、一緒に過ごす時間も少なくなりましたので女房と一緒の温泉めぐりが一番安らぎますね。




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