創業前、私は県外の建設会社に勤めておりました。

会社をちょうど辞めたとき、介護事業所を始めたいという看護師3人から、会社の設立に協力してほしいとお願いされました。


その時、会社の設立予定地の集落では、一人暮らしの人が増えており、自分が年をとったときのことを考えると、「これでは地域が大変だ、介護事業所が必要だ」と感じたことが創業のきっかけでした。
 
  会社の設立にあたり、出資金100万円を用意しましたが、給料等の支払があるため、資金はすぐに足りなくなりました。

金融機関からお金を借りようとしましたが、容易には借りられませんでした。

最終的にはこれまで築いてきた人間関係を活かすことで金融機関からなんとかお金を借りられましたが、資金調達の難しさを実感しました。

また、利用者の確保にも苦労しました。利用者は自然に増えたわけではありません。

今考えると、居宅介護事業を行っていたことが救いとなったと感じております。
 
  「やさしさ」と「利用者の身になって考える」ということに尽力しています。

どれだけ心を込めたサービスをしているかは、知らないうちに利用者に伝わります。

逆に、心のないサービスは、利用者は喜びません。

利用者の目線に立ち、利用者のペースに合わせた介護サービスを行うことを大事にしております。
 
  現在、当事業所の周辺地域には介護施設がないため、今後は認知症対応型の通所介護事
業等の施設サービスを実施していきたいと思います。

また、予防介護の重要性も感じておりますので、寝たきりにさせないといったことにも力を入れたいと考えております。
 
  計画は緻密に綿密に行うことが重要です。

2年でショートするような運転資金では十分とは言えないかもしれません。

資金調達は簡単にはいきませんので、何とかなると思っていても、なんとかならないものです。

軌道に乗るまでは給料を我慢するということも必要になるかもしれません。