私は長年介護の仕事に従事してきました。比較的な大きな施設だったため日常業務に追われて利用者一人ひとりに声を掛けられないことがありました。

また、利用者と接していくうちに一人ひとりの要望が多様である事を実感しました。

このような状態がしばらく続き、次第にこのままでよいのかと考えるようになりました。

「個人が希望をもって生活できるように援助したい」その思いが介護事業を立ち上げるきっかけになりました。
 
  人材の面で苦労しました。介護に対する考え方が同じでないと難しいと思います。

人それぞれ仕事に対する考え方が違いますし、家庭の事情もあります。

初めはよいのですが次第に個人の考え、事情が優先されしまうのもです。

できるだけ自分の考えに共感してもらえる人材を集めることだと思います。
 
  介護の仕事に従事してきた経験から、特に一人暮らしのお年寄りは24時間対応が必要だと感じています。

例えば一人で着替えることが大変なお年寄りは、夜、汗をかいてしまったら朝までそのままでいることがあります。

このような方の手助けをしたいとの思いから当組合では訪問介護を24時間で対応しています。
 
  まずは今の事業で利用者を確保し事業を軌道にのせたいと思っています。

そして将来的には短期で宿泊できるようにしたいと思っています。

私の経験では施設に入所している方の多くは家に帰りたいと思っています。

「私の住んでいるところは家なんだ。たまにここに泊まりに来ている」という気持ちにさせてあげることが大切だと実感しています。
 
  私の場合ですが、介護の仕事をしてきてとても楽しいと思っています。

お年寄りとお話をしていることが私のストレスの解消にもなっています。

介護事業は決して儲かる事業ではありません。

介護をすることが好きという気持ちが一番大切なのではないでしょうか?