3.経営状況について

(1)経営状況
表-3●経営状況
(上段:実数、下段:比率)
 回答事業所の経営状況は、「悪い」(55.1%)、「変わらない」(36.0%)、「良い」(8.9%)の順となっており、昨年と比較すれば「悪い」と回答した事業所が8.2ポイント減り、逆に「良い」と回答した事業所が4.1ポイント増加した。(表-3、図-2)
 
図-2●経営状況の推移


(2)主要事業の今後の方針
 主要事業の今後の方針は、「現状維持」が68.7%を占めるが、「強化拡大」は24.3%、「縮小」は5.2%となっており、昨年との比較では「現状維持」が1.6ポイント、「縮小」が1.5ポイントそれぞれ減少し、逆に「強化拡大」が3.9ポイント増加しており、積極姿勢への転換がみられる。
 規模別では、規模が大きくなるほど「強化拡大」の割合が高く、積極的な姿勢が強い。
 又、業種別に見て「強化拡大」の回答が多いのは「機械器具製造業」(37.5%)、「小売業」(37.0%)、「サービス業」(33.3%)などが挙げられ、逆に「縮小」の回答が多いのは「運輸業」(20.0%)、「窯業・土石製品製造業」(10.0%)などとなっている。
 なお、経営状況別では、経営状況が「変わらない」とする事業所で今後の方針を「強化拡大」と答えた事業所は26.9%で昨年の18.8%を8.1ポイント上回っており、ここでも模様眺めの「現状維持」から積極姿勢への転換が目立つが、経営状況が「良い」とする事業所での今後の方針は、「強化拡大」「現状維持」が共に50%となり、昨年との比較では「強化拡大」が7.1ポイント減少し、逆に「現状維持」が同じく7.1ポイント増加した。(図-3)

図-3●主要事業の今後の方針


(3)経営上のあい路(3項目以内複数回答)
 経営上のあい路を見ると、全産業では「販売不振・受注の減少」が64.2%と群を抜いて1位(6年連続)となった。次いで「同業他社との競争激化」(44.4%)、「製品価格(販売価格)の下落」(38.1%)、「納期・単価等の取引条件の厳しさ」(25.1%)の順となっており、相変わらず不況型項目が目立っている。
 又、規模別では非製造業の「100〜300人」、業種別では「化学工業」、「サービス業」及び「小売業」があい路のトップに「同業他社との競争激化」を挙げており、「販売不振・受注の減少」を上回っている。(表-4、図-4)

表-4●経営上のあい路(3項目以内重複回答)
(上段:実数、下段:比率)

図-4●経営上のあい路上位項目(3項目内重複回答)


(4)経営上の強みについて(3項目以内複数回答)
 経営上の強みについて複数回答を求めたものであるが、製造業では「製品の品質・精度の高さ」を挙げたところが38.7%で最も多く、「顧客への納品・サービスの速さ」(28.1%)、「生産技術・生産管理能力」(27.6%)、「製品・サービスの独自性」(18.4%)と続いている。
 又、非製造業では「顧客への納品・サービスの速さ」(24.6%)がトップで、以下「組織の機動力・柔軟性」(22.8%)、「商品・サービスの質の高さ」(21.0%)、「財務体質の強さ・資金調達力」(20.4%)と続いている。(表-5)

表-5●経営上の強み
(上段:実数、下段:比率)


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