岩手 バックナンバー

岩手県南リサイクル協同組合
理事長
工藤 一博
組合員数
6名
出資金
6,000,000円
住所
奥州市水沢区真城字北舘38-1
電話
0197-25-7610
FAX
0197-25-7609

◆あふれるバイタリティで新事業展開
 当組合は、建築業や土木工事を主とする中小企業6社により、微生物、新エネルギー、ビオ・トープ、リサイクル等の環境に係る新技術の共同研究開発を行うため、平成10年に設立された。
設立当初に取り組んだ世界最先端の堆肥化センター構想の実現化事業をはじめ、NEDO(独立行政法人:新エネルギー・産業技術総合開発機構)との共同研究による風力発電のフィールドテスト事業、携帯電話やLAN回線を利用した汚染土壌燃焼乾燥機の遠隔管理システムの開発(本会助成事業)等、地球環境の保全を視野に入れた新技術の開発に取り組んでいる。
 当組合のあふれるバイタリティと飽くなき挑戦は、地球環境の保全と企業経営を両立させるという組合の設立理念を忠実に体現している。

◆組合の顔 〜 理事長 工藤 一博 氏 〜

理事長 工藤 一博 氏
(工藤建設(株) 代表取締役)
  理事長を務めるのは、工藤建設(株)代表取締役の工藤一博 氏。その豊富な知識とアイディアで、強力なリーダーシップを発揮する。
先述した風力発電の風況精査では、江刺市の阿原山に10基の発電機を設置し、十分な電力が発電できることを実証した。その発電量は、江刺市における9割以上の世帯数の電力をカバーできるものとのこと。現在、風力発電による電力の売り渡しは、電力会社の競争入札を経て行われているが、今後の展開が楽しみな事業のひとつである。
 この新エネルギー開発への取り組みについても、工藤理事長の柔軟な発想と並々ならぬ行動力によるものが大きいといえるだろう。

◆組合員の紹介 〜 工藤建設株式会社 〜

社屋の内部まで幻想的な
つくりとなっている。
 組合事務所のある工藤建設株式会社の社屋は、多くの企業が立ち並ぶ木工団地でもひと際異彩を放っている。その社屋は横から見ると、羽化を待つ蝶のさなぎを思わせるような形をしており、まず、その入り口に設置された数百枚の太陽光パネルに目が奪われる(上の写真)。また、敷地内には様々のエココンシャスな仕掛けが施されており、自社で開発した風力発電装置(石鳥谷の道の駅にも設置されている)や、冬に積もった雪を利用する夏季の冷房システム、その雪を高密度で保存する雪氷庫などが設置され、まるで自然エネルギー博物館のような佇まいである。
 企業の原点は建設業。1950年の創業時より国有林内の防砂ダムや堤防など数多くの公共工事を手掛けたが、やがて先細りとなることを予見。現社長が就任するとともに、独自の研究開発部門を立ち上げて、自然環境と企業経営の共存に向けた取り組みを続けている。

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