岩手県の特産品である南部鉄器の情報です。
(南部鉄器協同組合)
代表理事 岩清水 晃  

 
 南部鉄器は、17世紀中ごろ、時の盛岡藩主が京都より釜師を召抱え、茶の湯釜を作らせたのが始まりといわれ、以来幾多の変遷を経ながらもその伝統は受け継がれてきました。そして、格調高い伝統工芸品としてその名声を誇るとともに、庶民の日用生活品として多くの人々に親しまれるなど、地場産品としての確固たる地位を築き、日本の代表的伝統工芸品として揺るぎない地位とブランドを築いてきました。
その結果、昭和50年2月第1次で国の伝統的工芸品に指定され、その逸品の数々は日本的伝統美のひとつの到達として近年さらに評価を高めています。

 製品は、”質実剛健””丈夫で長持ち”これが南部鉄器のイメージです。また、茶 の湯釜や鉄瓶に描かれている、さまざまな絵柄や美しく並んだ霰の模様は、作る人々の心の機微とぬくもりを肌で感じさせてくれます。

 南部鉄器は、鉄を素材にした鋳物で、今日でも焼型、乾燥型の方法です。紋様押し、肌打ち、漆仕上げ等の工程を経て作られています。なかでも鉄器の錆を防ぐための「金気止め」は約900度Cの炭火の中に30分くらい鉄瓶を入れておく南部鉄器独特の技術です。

 製品は、茶の湯釜や鉄瓶などの伝統工芸品から厨房用品・風鈴・灰皿・インテリアなどモダンクラフトにいたるまで、現代の暮らしにフィットする多様なバリエーションを誇っています。伝統の良さを見直しながら、そして常に新しい暮らしの道具であることを目指して新製品開発に取り組んでいます。


南部鉄器協同組合
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