「県産材」をふんだんに使った、健康的な家づくり
企業組合県木住
理事長 相馬 壮

○風土に合った家づくり
 私たちは、戦後『便利さ』を手に入れる代わりに多くの『昔ながら』の良いものも捨ててきました。特に地域の環境に合った住宅が少なくなり、屋根の構造こそ違うものの、どの地方に行っても同じような住宅になっています。また価格面や作業効率、断熱効率、外観重視等から化学物質を使用している加工建材が多く使われるようになっています。このため、化学物質過敏症(シックハウス症候群)と呼ばれる病気にかかる人が多くなってきました。元来、風の強い地域、雨の多い地域、雪の多い地域、湿度の高い地域など、風土に合った住宅がそれぞれの地域で造られ、受け継がれてきたのです。例えば、青森県の住宅は雪や湿気に強いヒバや練り強い松などの木が使われ、太い柱の住宅であったことから、何百年もの間受け継がれてきたのです。当組合は、そんな伝統的な家づくりをしていきたいと考えています。

○“良かった”の声が心の支え
 木の家が良いこと、特に自然素材を使用した家は健康面で安心できることは誰もが認識しています。そして、価格も高いことも。私たちの営業で大きな難関となるのが、価格で比較されるお客様をどのように説得するかです。確かに『価格が安い!』を一番にアピールできることはお客様の心に強く響きます。逆に、私たちが販売する住宅内容に対する評価が、なかなかお客様に伝わり難い現実があります。そんな中にあって、営業に苦戦する私たちの大きな心の支えとなるのがユーザーからの“良かった”の声です。
 『くしゃみが治まった』、『アレルギーが無くなった』、『乾燥肌が無くなった』、『グッスリ眠れるようになった』、『お酒、食べ物が美味しく感じるようになった』などの声を聞いた時は、私たちはやったというガッツポーズとなります。『私たちが信じて勧めてきた家に対する評価が認められた』との自負と、またがんばろうと奮起の源が沸々と沸いてくるのです。」「県産材の素晴らしさを多くの方々に知っていただくため、私たちは昨年11月12日〜13日に青森産業会館で開催された『青森県農林水産祭』で、県内産の杉を出展しました。来場された方々が実際に触れてみて『温もりがあるね』、『軟らかいね』、『においがいいね』と誰もが話します。小さな感動です。

○温かな家づくりのために
 私たちのような小さな組織は、お客様の口コミが大事です。だからお客様を大事にしていきます。しかし、小所帯ゆえの大量に建材を購入できないなどの仕入コスト高というデメリットがあります。このために、中央会が主催する様々な会合、イベントに積極的に参加し、様々な組合の方々と情報交換やら連携を探っています。また、中央会の連携に対する支援に期待しています。私たちのような小さな企業でも、ふるさと創りに貢献できると思っています。『住む人の幸せを木の家が温かく包み込む』そんな青森にしていきたいです。

ご意見・ご要望は
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