みちのく組合情報

秋田
〜本物の味と品質向上を目指して〜
秋田県稲庭うどん協同組合
佐藤君蔵理事長

○任意団体として活動
  稲庭うどんは、旧稲川町(現湯沢市)の稲庭地区で保存食として誕生してから、300年以上の伝統を保ち、独特な技法により日本三銘うどんとして、また、秋田県の代表的な特産品として歩んできました。
 厳選された素材と手作りによる作業工程の中で生まれる独特ののど越しと食感で消費者からの支持が得られ、また、グルメブームに乗って売上げを伸ばしてきました。
 「稲庭うどん」が全国ブランドとして知名度が上がるにつれ、新規参入業者が増加し、品質にばらつきが出始めるなど商品の質的な低下が指摘されるような事態になりました。このため、危機感を抱いた地元業者が結束して昭和51年12月に「稲庭うどん協議会」を結成し、独自の認証マークを制定するなど任意団体として活動してきました。

○協同組合の設立
 その後も稲庭うどん製造への相次ぐ新規参入業者の増加により、業界内の競争が激化する中で、劣悪な商品が出回るなどさらに質的な低下が深刻な事態となりました。
そこで、若手経営者らが中心となって企画委員会を立ち上げ、活発な議論と並行して、秋田県中小企業団体中央会の「組織化集中指導事業」を活用し、行政機関の意見も交えながら組織化に向けて本格的な話し合いを再三行ないました。
 様々な話し合いの過程の中で、品質の低下や低価格による乱売を防止し、「稲庭うどんブランド」として品質の向上を大きな柱として平成13年10月に組合員22名により「秋田県稲庭うどん協同組合」を設立しました。

○本物の味の追求
 現在、秋田県を代表するブランド商品として恥ずかしくない商品を消費者に提供するために、品質の向上を目的とした「製法規定」を整備し、永年の懸案事項であった「稲庭うどんの定義づけ」と併せ、品質保証体制の確立に向けた取り組みを行っています。
 稲庭うどんは、秋田県の代表的な特産品ではありますが、まだまだ販路面での拡大が喫緊の課題となっております。
 平成18年8月に「地域団体商標登録」を出願していますが、登録後は協同組合のシンボルマークを活用して類似品との差別化を図りながら、更なるブランドとしてのイメージアップを図ることとしています。
 この機会に、全国的な認知度の向上を図りながら、業界全体の活性化に向け一丸となって取り組んで参ります。
 
手綯い作業工程
乾燥作業工程
組合員の製品

お問い合せ先
秋田県稲庭うどん協同組合
〒012-0107
秋田県湯沢市稲庭町字稲庭80−4
TEL 0183-43-2029 / FAX 0183-43-2027
URL : http://www.inaniwa-udon.jp/

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