景況レポート 非製造業の業況が悪化
〜製造業では逆に改善〜
情報連絡員80名 3月分

 3月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが7.5%(前月調査6.4%)、「悪化」が55.0%(同59.0%)で、業界全体のDI値は−47.5となり、前月調査と比較し5.1ポイント好転した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は12.5ポイント好転(DI値好転4組合増加)し、DI値は−21.8、非製造業は14.6ポイント悪化(悪化5組合増加)し、DI値は−64.6となった。
(回答数:78名 回答率:97.5%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 原材料や燃料費の値上がり分をそのまま価格に上乗せできないため、経営状況は依然厳しい。また、県外商品の参入も相次ぎ、県内業者の生き残りは大変厳しい状況である。
パン製造 価格アップにより、金額ベースでは前年同月を上回っている。4月より小麦粉の価格が再値上げされるため、商品価格へ転嫁できるか検討している状況である。
清酒製造 2月の清酒出荷量は1,861キロリットルで、前年同月比108.6%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で108.9%、純米酒が115.0%、本醸造酒が96.7%、レギュラー酒が109.4%となっている。
一般製材 売上げ不振が続き、深刻な状況であり、この先の市況動向に悲観的な要素が多く、廃業する企業も出始めている。原木価格は市況の不振から弱含みで推移している。
セメント卸 3月の計画数値は少なめに設定していたが、依然として不振が続いている。取扱数量は、前年実績対比78.4%、計画対比99.4%で推移した。
自動車販売 3月の新車販売台数は、登録自動車が4,178台(前年同月比97.8%)、軽自動車が3,324台(同99.6%)であり、合計7,502台(同98.6%)であった。
石油製品 ガソリンは1リットル当たり151円で前月比2円アップした。また、軽油も1リットル当たり130円と前月比2円アップした。灯油は、18リットル宅配で1,777円と前月より19円アップしている。元売仕切価格は上昇しているが、4月1日からのガソリン税25円下げの影響による消費者の買い控えで、数量・売上額ともに大幅減少となっている。


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