日本列島組合探険隊
商業・
サービス業組合
商店街を構成するメンバーが厨房機器、食器等業務用機器の
卸売業のユニークな組合

〜東京合羽橋商店街振興組合(東京都)〜
◆背景と目的
 商店街としての歴史は古く、現在の場所に大正元年から道具商や古物商が数件誕生している。組織化されたのは、大正10年に合盛会、昭和30年に東京合羽橋商工協同組合として法人化、その後、昭和38年に組織変更している。組合の中心事業である「かっぱ橋道具まつり」は、昭和58年に開催した商業まつりがその前身である。取り組みを始めた当時は日本経済は高度経済成長期の中にあり、売上高の増加が続いた時代で、多くの商店街が謝恩セールを実施しており、当組合もそのような時代の中、共同事業の一環として謝恩抽選会を始めることとなった。
◆事業・活動の内容
 組合執行部は、昭和60年に若手中心の役員となったことを契機として、特徴のあるイベントを重点事業にと検討会が幾度となく続き、その結果が「かっぱ橋道具まつり」の誕生であった。当初は、大手広告代理店に依頼したが、10月9日を「道具の日」とすることや企画、プロモーションのノウハウを学び、翌年からは組合独自で実施しており、平成19年で第24回を数える。
◆成果
 来街する顧客は、調理用道具、食器、厨房設備、製菓用品を買い求める事業者が中心であるが、組合員の中には、店頭販売に依存しない組合員がおり、こういった組合員の協力が今後の組合運営のキーワードを握っている。さらには、日常の組合活動にも組合員が関心を持てるよう「かっぱ橋道具街インターネットホームページ」を開設し、顧客の利便性を高めるとともに組合員の受注機会の拡大を図っており、個店(組合員)を支援する新たな取り組みも行われている。


【組合の概要】
所在地:台東区松が谷3-18-2
電 話:03-3844-1225
設 立:昭和38年8月
組合員:108人
URL:http://kappabashi.or.jp/

地域活性化
への貢献
「花を通して社会に貢献しよう」をテーマに各種事業展開
〜栃木県生花商協同組合(栃木県)〜
◆背景と目的
 流通形態が多様化する中、生花業界は小売店自体のあり方の見直しを迫られ、「花屋」から「フラワーショップ」そして「フラワービジネス」へ転換を図り、ビジネスチャンスの拡大を目指す必要があった。
◆事業・活動の内容
 毎年開催される県主催の「とちぎ花フェスタ」は「花を通して地域社会に貢献する」という理念で実施されており、組合ではこのイベントに飾花作業や審査会、搬出入作業等で全面的に協力している。また、職業訓練法人の共同高等産業技術学校フラワー装飾科の運営に参画し、講師派遣などを行い国家検定であるフラワー技能士の育成に力を注いでいる。さらに県内の小中学校に県から委託されているふれあい技能体験学習へ講師を派遣するほか、地域住民や関係者を招いての組合イベント「納涼祭」を毎年開催し、好評を得ている。
◆成果
 イベントへの全面協力で、フラワー装飾技術のPRができたことに加え、組合員同士の力を結集する実践活動の場となり、結束力強化に大きな成果が得られた。さらに、生産者とともに「地産地消」を通じて社会貢献しようという意識も芽生えてきている。組合の運営を、横の繋がりを重視したフラットな運営体制にしたことが委員会活動を活発化し、組合員の参画意識の向上に繋がっており、各委員からボトムアップされた意見・提案を取り上げるケースも増えている。また、各種活動が認められ、組合と生花業に対する行政の認識が高まり、地域住民にも活動が評価され、消費者の花に対する意識が目に見えて向上している。これらの取り組みを通して、業界としてのレベルアップと組合員個々の経営意識が向上しており、地域産業としての「フラワービジネス」展開が期待されている。

【組合の概要】
所在地:宇都宮市上御田町340
電 話:028-688-1402
設 立:昭和52年7月
組合員:192人
※本コーナーは、全国中央会が取り纏めた「先進組合事例」をもとに編集しています。



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