年頭のごあいさつ

秋田県知事
寺田 典城

 新年あけましておめでとうございます。
 平成20年の新春にあたり謹んでお喜びを申し上げます。
 県政の推進につきましては、日ごろから格別の御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 また、昨年本県において開催された「秋田わか杉国体」「秋田わか杉大会」には、多くの御支援を頂き誠にありがとうございました。とりわけ、中小企業団体中央会の皆様には、商店街による歓迎ムードの盛り上げや、食品振興プラザによる県産品の販売等を通じた県内外への秋田の魅力発信など特段の御協力を頂きました。おかげさまで本県選手団は、たくさんの声援に支えられ優秀な成績を収め、秋田わか杉国体においては、天皇杯及び皇后杯を獲得することができました。
 さて、緩やかながらも回復基調で推移してきた本県経済は、電気機械や木材・木製品において一服感が広がっていることや、原油高や原材料価格の高騰による収益圧迫の影響などから、横ばい状況となっております。また、雇用情勢については、有効求人倍率が0.6倍台前半を推移しており、依然として厳しい状況にあります。
 県では、産業の振興と雇用の創出を最重要課題として、重点企業等の新増設、新規創業、新事業の立ち上げや競争力強化に向けた企業支援等に取り組んでおりますが、本年も、輸送用機械関連産業の集積促進や、医工連携による医療機器産業、食品関連産業など、ものづくり産業の振興による雇用の創出に一層力を入れるとともに、本県の産業振興に資する人材の育成にも引き続き取り組んでまいります。また、本年度の企業誘致については、平成3年度以来の2桁台が見込まれ、東北では唯一前年比で増加しているなど、ようやく上向き傾向になってまいりました。加えて、秋田港を活用したシーアンドレールの実証実験が行われるなど追い風の動きも出てきており、こうした流れをさらに加速させてまいります。
 秋田県中小企業団体中央会におかれましては、地域経済の発展に多大な貢献をされるなど、本県の経済をリードするという大きな役割を果たされておりますが、今後も中小企業のネットワークプランナーとして、組合員同士の連携強化や経営革新に取り組む企業への支援など、先導的役割を担っていただくよう心から期待するものであります。
 終わりになりますが、本年が皆様と県経済にとって飛躍の年となりますことを願いながら、秋田県中小企業団体中央会並びに会員企業の皆様の御健勝を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。



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