日本列島組合探険隊
産地の活性化
「やきものの里」構想づくり 〜その実現に向けて〜
〜 大堀相馬焼協同組合(福島県)〜
◆背景と目的
 大堀相馬焼は、福島県双葉郡浪江町一円で生産される焼物で、創業は約300年前といわれている。旧藩政時代には農家の副業としても普及し、江戸末期には窯元が100近くの産地となったが、明治に入り、他産地との競合も激しくなり大正期には窯元も30戸と激減した。昭和53年に国の伝統的工芸品として指定を受け、現在27の窯元が生産を行っている。福島県内に十数ヶ所ある陶磁器産地の中でも歴史は古いが、知名度は必ずしも高いとはいえない相馬焼を広く知らしめること、産地の活性化を図る必要性があったため活路開拓に取り組んだ。また、浪江町のまちづくり構想の一環ともなることがあげられる。
◆事業・活動の内容
  組合の青年部が中心となり、@組合員対象の経営実態・意識調査、A消費者を対象とした製品への評価等の調査、B消費者・販売業者との懇談会の開催、C先進地調査(兵庫県:丹波立杭焼、三重県:伊賀焼)等の事業を実施した。消費者からは、相馬焼の製品に対するイメージと使いやすい食器の条件等の意見を聞き、販売業者からは、相馬焼と他の陶磁器製品との比較、特質等の状況を把握した。先進地調査では、二つの産地を比較しながら、伝統産業会館の役割、経営手法について研究し、伝統産業会館単体の建設ではなく、地域振興につながる「やきものの里」(会館建設)構想を視野に入れ事業を進めた。
◆成果
 平成14年4月、構想の重要な柱である「陶芸の杜おおぼり(大堀相馬焼物産会館)」が完成した。
 会館建設後は、イベントとして5月1日〜5日の『大せとまつり』(陶器市)及び11月第2土・日曜日に『登り窯まつり』を開催している。組合では、今後、会館近くを流れる高瀬川渓谷の整備、同川での鮎釣りや芋煮会、近郊の農家とタイアップした体験一日農業、など陶器の販売のみならず会館とセットでの地域振興を更に進め、地域発展の中核としての機能を果たそうとしている。

【組合の概要】
所在地:福島県双葉郡浪江町大字大堀字大堀37番地
電話:0240-35-4917 設立:昭和39年3月 組合員:23人
URL:http://www.somayaki.or.jp/

新たな販路・
市場開拓
〜共同出資会社を活用した共同受注事業の充実〜
〜仙台自動車整備工業団地協同組合(宮城県)〜
◆背景と目的
 平成元年に工場等集団化事業の第二次高度化事業として「組合会館」を新設した。組合として各種共同事業を積極的に実施しており、特に共同受注事業は「官公需適格組合」の指定を受ける等精力的に取り組んできた。しかし、共同受注事業も年々競争が激しくなり、特に「官公需」は競争入札制度の強化等により厳しくなっている。このため、高度化資金等借入金返済財源の確保並びに組合員の活性化を図るため共同受注事業のあり方を見直して共同出資会社を設立し、共同一括受注事業(民需のみ)を行うこととし、更に新事業として車輌の販売事業、リース事業、レンタル事業等を行っている。
◆事業・活動の内容
 一般ユーザーを対象とした車輌の販売事業、リース事業、レンタル事業等は組合事業として馴染まないものであり、共同受注事業は民需部門を分離し共同一括受注事業とし(官公需部門は従来通り組合事業)、組合並びに組合員全員の共同出資による「(株)オートテクノ21(資本金30,000千円)」を設立し事業を行っている。従業員は全て組合の職員が兼務しており、兼務職員(2名)が主体となり組合事業である官公需の開拓と併せ県内各地を巡回訪問し営業活動を行っている。
◆成果
 年度毎に利益計画を立案し計画的に運営しており年々業績は向上している。17年度は前年度に比べ車輌等の売上高は微増であり、修理売上高は14.9%減少したが、リース事業等は15.2%増加したことにより若干ではあるが増加となった。また、経費については売上原価・サービス原価は若干増加しているが、販売・管理費の増加率が大きく、営業利益は黒字計上するも前年度の60%減となった。今後の方向として、車輌のリース事業、レンタル事業ではタクシー業界、土建業界、郵便局、介護施設等重点的に、車種として建設用車輌、融雪剤散布車輌等、介護車輌等特殊車輌を主体として、他業者との競合が比較的低い分野をターゲットとして営業活動を展開することとしている。

【組合の概要】
所在地:仙台市宮城野区扇町3-3-23
電話:022-284-0106 設立:昭和40年7月 組合員:20人
URL:http://www.sjd-car.com/
※本コーナーは、全国中央会が取り纏めた「先進組合事例」をもとに編集しています。



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