年頭のごあいさつ

秋田県知事
寺田 典城

 新年あけましておめでとうございます。
 2007年の新春にあたり謹んでお喜びを申し上げます。県政の推進につきましては、日ごろから格別の御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 昨年を振り返ってみますと、県内では、近年まれにみる大雪に見舞われ、甚大な被害がもたらされたほか、子供が犠牲になる事件が発生するなど、安全・安心な暮らしを脅かした年でありました。安全・安心に暮らすことができる社会の実現は、すべての県民の共通の願いであり、県としても「日本一安全・安心な秋田県」を今後も目指してまいる所存であります。
 一方で、秋田県県民栄誉賞を贈呈した、日本人女性初のK2登頂者である小松由佳さんと、第七十七回都市対抗野球大会で日本一に輝いたTDK硬式野球部の活躍により、県民に明るい話題が提供された年でもありました。この勢いをそのまま、今年の秋田わか杉国体につなげ、ぜひ総合優勝を果たしたいと思います。
 さて、本県経済については、原油価格高騰の影響等から、一部企業の業績や消費マインドの冷え込みにより、依然として厳しい状況が続き、雇用情勢についても、有効求人倍率の伸び悩みなどにより停滞した状態が続いているものの、電気機械の生産額の増加や新規求人数の増加なども見られ、全体としては緩やかながら回復の基調がうかがわれます。
 こうした基調を確かなものへと発展させるため、「あきた21総合計画第3期実施計画」の2年目となる平成19年度においては、「元気なふるさと秋田」の創造を図るため、「産業の振興と働く場の創出」を重点推進事項の一つとして、県勢の発展と活力の再生に向けた取組を一層強化していくこととしております。具体的には、自動車関連産業や食品加工等の分野の育成に産学官が連携して秋田の強みを生かしたものづくり産業の集積を進めるほか、新産業・新事業の創出に向けた総合的な支援を推進してまいります。また、若年者の求人・求職のマッチングや団塊の世代などAターン希望者の就業支援を強化するとともに、本県の産業振興に資する人材の育成にも取り組んでまいります。
 今年はいよいよ「秋田わか杉国体」が開催されます。これを機会に、秋田の産業・経済の一層の活性化を図っていきたいと考えておりますので、貴会の会員の皆様を始めとした県内各界の皆様が、それぞれの分野で、是非新たなチャレンジをして頂き、本県経済の活性化の先導的な役割を果たしていただくよう心から期待いたします。
 終わりになりましたが、本年が皆様と県経済にとって新たな飛躍の第一歩となりますことを願いながら、秋田県中小企業団体中央会並びに会員の皆様の御健勝を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。



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