新年を迎えて

秋田県中小企業団体中央会
会長 米澤 實

 新年明けましておめでとうございます。
 新しい年を迎えるにあたり、会員組合並びに組合員企業の皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。
 顧みますと、国内景気は、全体的には「いざなぎ景気」を超える長期にわたり好調をキープし、また、本県におきましても、精密機械や機械金属など一部製造業を中心に改善・回復傾向が見られ、求人数、失業率等の雇用関係指標も徐々にではありますが回復してきております。
 しかし、大企業中心の景気回復の中で、とりわけ景気の牽引役である輸出関連製造業等が少ない本県においては、「景気の勢い」を実感できない現状であり、原油価格の高騰や金利上昇、個人消費の停滞等により、中小企業は厳しい状況が続いています。
 一方、昨年9月末に発足した安倍政権は、活力に満ちたオープンな経済社会の構築と誰でも再チャレンジが可能な社会の実現を目指していますが、国内的には、人口減少の現実化とともに、中央と地方間の不均衡や厳しい財政状況、国際的には、北朝鮮のミサイル発射、テロの頻発等、今後の我が国の発展にとって解決すべき重要課題が山積しているところであります。
 このような状況の下、今もっとも必要なことは、地方の活性化であり、活力に満ちた地域経済を築くためには、中小企業の元気が不可欠であります。中小企業の知恵とやる気を生かし、地域資源などを活用した新商品・新サービスの開発や販売促進に積極的に取り組むことが求められています。
 本会と致しましては、今後とも、中小企業組合の意見や要望、抱える問題等について幅広い討議や意見集約、更には、組合事務局及び組合員企業間の情報の共有化を一層促進することにより「より開かれた中央会」を目指すと共に、連携組織を通じた創業や新事業展開を従来にも増して積極的に推進するほか、新しい時代にふさわしい中小企業の経営革新に総力を挙げて取り組んでいく所存であります。
 中央会の飛躍に向けた皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
 最後に、会員組合並びに組合員企業の皆様のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げ、新年を迎えてのご挨拶と致します。



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