景況レポート 製造業DI値4ヶ月ぶり後退!
〜非製造業も3ヶ月連続後退〜
情報連絡員80名 7月分

 7月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが11.4%(前月調査16.5%)、「悪化」が44.3%(同36.7%)で、業界全体のDI値は−32.9となり、前月調査の−20.2と比較して12.7ポイント悪化した。
 内訳としては、前月調査と比べ製造業は18.9ポイント悪化し、DI値は−12.5、非製造業は9.3ポイント悪化し、DI値は−46.8となった。
(回答数:79名 回答率:98.8%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 例年より気温が低く、夏物商材の動きが鈍い。また、昨年のところてんの一大ブームによる爆発的な売上も落ち着いたため、売上は前年同月よりも大幅に下回った。
清酒製造 6月の清酒出荷量は、4,250キロリットルで、前年同月比99.9%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で105.9%、純米酒が107.7%、本醸造が97.4%、レギュラー酒が99.1%となっている。
外材 インドネシアからの輸入合板が減少しており、増加の兆しが見られない。北洋材の原木入荷は7月減少したが、8月には増加する見通しである。輸入材の減少を補う形で国産スギ材の入荷が順調で、フル操業が続いている。価格も強含みで推移している。7月の入港量は、44,000m3
ニット製造 天候不順などの要因で店頭売上が伸びていないため、発注の勢いも一段落した感がある。
青果卸売 天候不順により商品価格が高く推移したものの、市場外流通の影響もあり、売上は前年同月を下回った。
自動車販売 7月の新車販売台数は、登録車が2,582台(前年同月比89.6%)、軽自動車は2,065台(同105.0%)であり、合計4,647台(同95.8%)であった。
電気工事 売上高は例年並みであるが、資材等の高騰で収益状況は悪化しているため、景気回復にはほど遠い。
石油製品 ガソリンは、前月より2円アップし1リットル当たり136円、軽油は、前月と変わらず1リットル当たり112円、灯油は、18リットル宅配で7円値下がりし1,497円となった。元売各社の仕切価格上昇が続いているが、各販売店等は販売量が減少し、価格転嫁も厳しく、非常に悪い状況である。
商店街 景気回復との報道があるが、実感としては特に感じられない。土地の路線価についても下落している。(能代市)


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