新年を迎えて

秋田県中小企業団体中央会
会長 米澤 實

 新年明けましておめでとうございます。
 あたらしい年を迎えるにあたり、県内中小企業並びに組合関係者の皆様に謹んでご挨拶を申し上げます。
 昨年は中央会にとって創立50周年という節目の年でありましたが、今日あるのは半世紀にわたる会員組合各位の深甚なるご理解とご協力の賜と改めて感謝申し上げる次第です。
 顧みますと、昨年はデフレ経済からの脱却と景気回復を祈願した一年でありましたが、一部大企業を別にすれば地方の中小企業にとっては踊り場からの脱却さえままならない厳しい経営環境の続いた一年でありました。
 市町村の合併も加速し、郵政民営化で衆議院を解散し、選挙で圧倒的な国民の支持を得た小泉構造改革内閣は勢いを増して三位一体改革を推し進め、連携推進事業費の一般財源化や組合の系統金融機関である商工中金の民営化なども既定の事実となってしまいました。
 又、原油価格の高騰を製品価格へ転嫁することさえ困難な中、定率減税の廃止や消費税率の引き上げなど大増税政策がささやかれるなど、早くも経済の先行きを危惧する声も聞こえてくるようであります。
 しかし、地域の雇用を支え、地域経済の担い手である中小企業が活き活きと企業活動に専念する姿を
期待する声も日増しに大きくなっております。今こそ連携の絆の強さを発揮し、中小企業の知恵とバイタリティを発揮するチャンスであるとも言えます。
 本会と致しましては50周年を契機に、連携組織を通じた創業や新事業展開を従来にも増して積極的に推進するほか、新しい時代にふさわしい中小企業の経営革新に総力を挙げて支援をしていく所存であります。
 最後になりましたが、会員組合並びに組合員の皆様のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げますとともに、中央会のより一層の活用とご支援・ご理解をお願い申し上げ、新年を迎えてのご挨拶と致します。



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