フロム情報連絡員
D.I値が若干悪化
非製造業の「売上高」が低迷
情報連絡員80名
回答数  74名
回答率 92.5%
12月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

 情報連絡員報告による12月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが10.8%(前月調査13.5%)、「悪化」が45.9%(同47.3%)で、業界全体のD.I値は−35.1ポイントで前月調査−33.8ポイントと比較して1.3ポイント悪化した。
 製造業では前月調査に比べ好転したが、非製造業では卸・小売業が、2000年問題対応の仮需要が大きかった昨年に比べて、インスタント食品等の売上げが大きく落ち込んだことが影響して、D.I値が悪化した。

対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は年末需要で前月比では売上げが増加したが、収益面では厳しい状況が続いている。
(食料品)

☆清酒出荷量は3,612キロリットルで、前年同月比では94.9%と減少したが、前月比では113.3%と増加となった。
(食料品)

☆計画生産分の極端な減少で、落ち込みが激しかった。
(ニット)

☆製材は荷動きが鈍い。原木は弱含みの推移ながら入荷は順調。プレカットの加工坪数は前月比で減少した。季節的な要因もあろうかと思うが、景況の下降基調も影響していると思われる。 (木材・木製品) ☆年末需要により前月比では受注増加傾向にあるが、前年比では依然として厳しい。
(印刷)

☆前年同月比では5ヶ月連続の増加となった。本荘・男鹿地区における日沿道関連の需要が増加の牽引役となった。
(生コンクリート)

☆建築鉄骨は季節要因などで受注残が減少している。機械は繁忙な企業がある反面、弱電関連、一般機械などは企業間格差が大きい。
(鉄鋼・金属)

☆清酒は需要期にもかかわらず、前年の水準をクリアできなかった。焼酎は勢いが無く横這い。ビールは発泡酒に押されながらも健闘し、昨年並みを確保した。発泡酒は依然として好調を持続しているが、洋酒は横這い。全体としては、前月、前年同月ともに漸く売上げが増加した。
(酒類卸)

☆新車販売は、登録車が2,305台(前年比98.9%)と減少、軽自動車も1,475台(同91.4)と減少となり、合計では3,780台(同95.9)と前月に引き続いての減少となった。
(自動車販売)

☆ガソリンは前月比9銭値下がり、1リットル当たり108円33銭。軽油は4銭値下がり、87円99銭と微減、灯油は18リットル宅配で8円値上がりし、912円となった。元売りの仕切価格の動きが小幅で、末端価格も小康状態となった。
(石油小売)

☆荷動きは比較的順調であったが、運賃水準の下落の影響が大きく、収益確保に苦労している。これまで順調だった米穀関係の動きが安定せず、代替貨物の獲得に躍起となった。
(運輸)


連絡員の素顔 
  vol.22

秋田県酒類卸協同組合
管理部長 鈴木憲次郎 氏

■業界の現況
 主力商品である日本酒は、消費者嗜好の変化などにより鈍化傾向にあります。また、近年、ビールから発泡酒へとシフトする傾向が見られますが、これは消費者が単に低価格を志向しているだけでなく、発泡酒そのものの品質向上によって新しい商品価値を見い出していることに起因すると考えます。

■今後の組合事業について
 今後、組合としては、組織維持という観点からだけではなく、組合員の将来を見据え、コンビニ、量販店への対応策等として、商品のPR、商品構成とその展示方法、売れ筋商品の紹介等という役割も果たしていきたいと思います。

■休日はどのように過ごされていますか
 おもに夏はスイミング、冬はスキーというのが休日の過ごし方です。子ども(娘2人)が小さい頃には家族ででかけるというパターンが多かったんですが、最近は1人でじっくりとマイペースでのスポーツを楽しんでいます。


→目次へ

Copyright 2001 秋田県中小企業団体中央会
URL http://www.chuokai-akita.or.jp/