フロム情報連絡員
暖冬も影響し、低調な推移
情報連絡員80名
回答数  76名
回答率 95.0%
1月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○ 情報連絡員報告による1月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は-36.9ポイントとなっており、12月調査と比べて10.6ポイント悪化した。製造業では、プレカット加工が好調を維持しているものの、製材は荷動きが鈍化傾向。非製造業では、暖冬の影響で冬物衣料等が売れ行き不振になるなど個人消費も低調であった。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は前年比・前月比とも売上高が減少。取引先スーパーの乱売が影響し製品価格が低下。
(食料品)

☆清酒は需要期となり前月比では出荷量が大幅に増加。
(食料品)

☆繊維は受注が増え始め、夏物はほぼ前年並みの量を確保。しかし、依然として単価は低い。
(繊維・同製品)

☆プレカット加工は季節的要因から受注量が落ち込んだものの、前年に比べ景況は好転。
(木材・木製品)

☆官公需を中心に依然として価格競争が続いている。
(印刷)

☆暖冬のため除雪用品、暖房用品が売れ行き不振。
(卸売)

☆清酒の売上高は前年同月比でやや減少、好調が続いていた焼酎も減少、ビールは横ばい、果実酒・洋酒は前年割れが続き低調、発泡酒・リキュールは依然好調。
(酒類卸売)

☆新車の販売台数は、2カ月連続プラスとなった。
(自動車販売)

☆暖冬のため冬物衣料品は伸び悩み。県央では新年会需要などで飲食店が盛況。
(商店街)

☆暖冬の影響で臨時整備の入庫台数が減少。ただし、前年同月比では景況は若干好転。
(自動車整備)

☆公共工事は受注量が少なく低調。積雪が少なかったことから土木工事も順調に進行し、ほとんどが完成している。
(建設)

☆生コン用骨材の荷動きは順調に推移。例年に比べ出荷量が若干増加。
(砂利採取)

 連絡員の素顔 
  vol.10

 秋田県鳶土木事業(協)
 理事長 佐藤 昭七氏
 (中小企業組合士)

■業界の現状─
 暖冬のお陰で、工事物件は順調に進んでいます。今年度は橋梁や県庁第二庁舎など大型物件で一息つけましたが、不透明な景気動向の中で公共工事の減速が続くものと予想され、業界は厳しい経営環境となっています。来年度以降の政府の景気対策に期待しています。

■組合運営について─
 昭和51年に鳶土木専門工事業者で設立し、現在に至っています。様々な技能講習や安全管理教育等を通じて組合の組織強化に努める一方で、後継者による「若鳶会」を結成し、日本の伝統の継承に力を入れています。
 私は「飛鳶」(ひえん)と言う中国の言葉が好きで、鳶がじっと獲物をうかがうあの鋭い眼光を組合の中に取り入れていきたいと思っています。

■官公需適格組合ということですが─
 組合を設立した翌年の昭和52年に秋田県内で最初に官公需適格組合証明を取得しました。
その頃は、役所から官公需適格組合の趣旨を理解してもらえず、つらい時期もありましたが、その後、地道な活動をしたお陰でやっと認知されたような気がします。
 ただ、今また競争性、透明性という経済社会の中で逆風が吹いていますが、こ  れまでと同じように「ねばり強く、我慢強く」官公需適格組合をP.Rしていきたい  と思っています。



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