北緯40度
vol.169

「秋田新幹線こまち号 
    まるごと借り切り」

〜ほっぺちゃんカード3周年記念ビックイベント〜

秋田市共通商品券協同組合
理事長 藤木 啓二 さん

 今回は、ほっぺちゃんカードで市民に広く親しまれている秋田市共通商品券協同組合理事長藤木啓二さんにご登場頂きました。

 ほっぺちゃんの愛称は今では地域にすっかり定着した感がありますが、名称の由来からお聞かせください。

 シンボルキャラクターが決まり愛称を公募したところ、10日間で1,700通の応募がありました。愛くるしいアットホーム的なキャラクターにぴったりの名前をつけていただきました。ただおむすびに似てるんで県外からきた人がほっぺちゃんののぼりを見て「秋田はおにぎり屋さんが多いですね」とか…(笑)。

 短期間で地域の人気者となった原因は何でしょうか?

 事業の立ち上げのときに秋田市の全家庭(約10万戸)に無償で44ポイント付カードをポステングしました。バージンカードではほとんど捨てられたと思いますが、この宣伝は抜群の効果があり、一夜にして市民特に主婦層の関心をつかむことができたと思っています。

 他のポイントカードとの違いは?

 一般的にはオンラインのところが多いと思います。しかしほっぺちゃんカードは完全なオフラインシステムです。オンラインだと組合にいろいろな情報を集めることが可能ですが、第一にハードを含めてシステムに莫大な投資を必要とします。しかし調べてみますと、いろいろな情報は入ってくるがその情報を使っているところはほとんど無いということがわかりました。ほっぺちゃんカードはいらない機能にお金を捨てるより、イベントなどお客さんへの還元を第一に考えようということです。一般の商店の他に不動産業、社会保険労務士事務所、病院、JRといった組合員もいます。ほっぺちゃんカードはお客さんへのいろんなサービスに使えます。

 イベントは実にこまめにやってるようですが・・・・

 年間でのイベントのための予算は6,000万円程になろうかと思います。イベント委員会を三役と合同でほぼ毎月開催して喜ばれる企画を研究し、年間でのイベント回数は6〜8回程となっています。ほっぺちゃんカードはお客様への還元の第一をイベントと位置づけております。


 そのイベントですが、「新幹線まるごと借り切り」とはすごいですね。

 6両編成のこまち号をまるごとほっぺちゃん号として借り切ります。満点カード10枚で無料で参加できます。5月16日にほっぺちゃんハウス(組合事務所)で先着順に受付しましたが、あまりの人数に前の道路がふさがってしまうハプニングもありました。東京駅からはバスでテーマパーク(ディズニーランド)コース、ナイト(黒鳥の湖)コース、クルージングコースの3つのコースに分かれます。これからも楽しい企画をたくさん続けて参ります。

 理事長さんの愛読書は?

 オグ・マンディノ著「地上最強の商人」です。若い頃この人のテープを15万円かけて購入し、テープがすり切れるほど聞きました。これが今の自分をつくってくれたと思っています。

 これからの小売業の在り方に一言・・・・

 利は元にありと申します。前向きに仕掛けていくことです。老舗でも今までこれで食えてきたから、これからも食えるという時代ではない。
 又商店街単位では商売が難しくなってきていると思います。イベントなども商店街単位でやるとなれば一番遅れたレベルに合わせざるを得ない。まとめることも至難の業です。この指止まれでやる気のある人たちでやっていく時代になっていくと思います。
今日はどうもありがとうございました。楽しいイベントになりますよう期待しております。

(注:秋田市共通商品券協同組合は今回ご紹介したポイントカード事業の他に、共通商品券の発行事業も事業展開しており、藤木理事長はこの6月、全国共通商品券連絡協議会の会長に就任予定となっている。)



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